本・マンガ

成熟スイッチ

年とともによい方へ変わっていくには、どんなポイントが?ということが、林真理子さんの経験をもとに書かれています。 この辺りは番外編的なエピソードですが、印象に残ったところです。 「あまりに落ち込んだので、京都に熊を食べに行きました。」という文…

世界を変える

イーロン・マスクさん以外にも、こんな方々のエピソードも紹介されていて、すごいなーと思いました。 P109 どれだけすごい発明でも、それを商品にするには大変な努力とエネルギーが必要です。 ここでチェスター・カールソンという人物のエピソードを取り上げ…

世界をつくり変える男 イーロン・マスク

「2時間でわかるイーロン入門」と書いてある通りの本、へぇ~!がいっぱいでした。 P12 イーロンは「電気自動車の年間販売台数を、世界中で1億台にする」と発言したのです。 この数字は「世界中で一年間に販売される自動車の台数」そのものです。つまり、…

見ようとすると見えない

この辺りも印象に残りました。 P184 良道 英語だと〝Watch your breath.〟という言い方をしますね。これも非常に問題ある言い方で、後でこういう瞑想インストラクションがどうしても呼び起こす誤解について話し合うことになると思うけれど。まあともかく、そ…

アップデートする仏教

ちょっと変わった立場のお坊さんお二人の対談を読みました。 説明がわかりやすくて、いろいろ興味深かったです。 P134 良道 ワンダルマ仏教という立場からいうと、実はそんなヴィッパサナー瞑想の最後の段階まで行かなくても、呼吸を見るというイロハのイの…

遺す言葉

「寂庵だより」の文章を集めた本を読みました。 印象に残ったところです。 P13 九十二歳頃から、私は急に病気がちになり、心ならずも入退院をくり返すはめになっている。 それでも、いつの時も、病気に勝ち、死なずに退院してくる。仏さまが守って下さってい…

日本でわたしも考えた

外交官の夫の転勤に伴って、英国、中国、ベルギー、インドネシアと移り住んできたインド出身のジャーナリストによる日本滞在記。 政治的な話や比較文化的な話など、興味深く読みました。 こちらは驚いたという話をよく聞く落とし物のエピソードです。 P27 日…

養老孟司の人生論

「自我という概念は成り立たない」・・・やっぱりそうですよねと思いつつ読みました。 P52 西欧近代的自我とはなにか。つまり個人があって、その個人とは本質的に変わらないこの私だ、というわけです。でも、そんなものはない。私はそう思ったわけです。だっ…

老子と暮らす

10年近く前に読んだ本からのメモが出てきて、改めて大切なことだなと思ったので、再度書きとめておきます。 「“人間の世界”と“宇宙意識の世界”との間にいる自分のバランスをとれ」という言葉、心にとめていたいなと思いました。 P106何よりもすすめたいのは…

もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX

あ、二巻目あったんだ、と気づいて(6年前に出版されてたのですね)読みました。 巻末に一巻目の宣伝が載っていて、村上春樹さんバージョンを久しぶりに読んで、 すごいな~と思ったのを思い出しました。 ちなみに村上春樹さん風は 「きみがカップ焼きそばを…

どの言語も美しい

本の最後にこのように書かれていて、印象に残りました。 P326 最後に三十数年にわたり、世界各地で二十五以上の言語を学んで実際に使ってきた感想を一言述べたい。よく質問されることでありながら、これまできちんと答えてこなかったからだ。 面白いことに、…

「友だち」という単語がない

この本からもう少し・・・この辺りも、へぇ~でした。 P305 私は、足かけ五カ月ほどムイレ村に滞在した。 村の生活は困難なことが多かった。まず寒かった。標高千メートル以上ある山岳地帯の冬は冷え込み、家は隙間だらけなので、屋外と全く変わらなかった。…

人生はゲーム?

こういう時期もあったのだなぁと、そしてやっぱりその人にあった生き方をしていれば、ちゃんと展開していくんだなと思いました。 P272 肝心のゴールデントライアングル行きの目途はいっこうに立たない。・・・国境を越えてミャンマー・シャン州のクンサー軍…

ネイティブのノリ

物真似学習法、そう言われてみれば、大事かも・・・なるほどでした。 P232 二十代の後半、私は長い迷走期に入った。だが迷走している本人はなかなかそれに気づかないものらしく、当時の私も「俺は自由に生きている」と信じ込んでいた。 チェンマイ大学で一年…

語学の天才まで1億光年

高野秀行さんの語学探検記? メジャーじゃない言語、地域や人ばかり出てきて、面白かったです。 P83 現地の共通語であるリンガラ語を話すことによって、桁ちがいのスピードと深さで<コンゴ>の人たちと親しくなる方法を確立した私たちだったが、まもなくこ…

ヤクザときどきピアノ

5年越しでようやく校了して、仕事から解放された著者が、その解放感も相まって、ミュージカル映画「マンマミーア」の曲、ダンシング・クイーンに大感動したことからピアノを習うことに・・・先生も魅力的で、また著者の音への感動が伝わってきました。 P132…

遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ

スズキナオさんの本を続けて読みました。 こちらも面白かったです。 P9 本書のタイトルの元になった記事が掲載された「遅く起きた日曜日に」という連載は、WEBメディア『QJWeb クイック・ジャパン・ウェブ』で2020年の3月から1年ほどにわたってつづいた。ほ…

深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

まえがきに「どの文章も、お金がなく、暇だけはあるような日々をどう楽しもうかと考えた末に生まれたようなものばかり。・・・しかし、考え方次第で、なんでもない日々を少しぐらいは楽しいものにすることができるという思いは確信に近い。・・・息苦しさを…

そばですよ

「本の雑誌」の連載「そばですよ」の第一回~三十四回がまとめられた本。 いろんなお店、いろんな人、いろんなおそばが登場して、面白かったです。 P50 一日に二度食べるツワモノに聞く 「はるな」本郷三丁目 私 立ちそば、どのくらいの頻度でいらっしゃるん…

こんな家に住んできた

「あなたはどんな家に住んできましたか?」という質問からはじまる、十七人の方の人生。国も職業も時代も様々で、興味深かったです。 印象に残ったところを書きとめておきたいと思います。 ベニシア・スタンリー・スミスさん P117 家族のストーリーについて…

全部があって一つのもの

この辺りも印象に残りました。 こちらは声優・俳優の二木てるみさん P222 釈 二木さんって「してもらった」「させていただいた」っておっしゃるでしょう。「ご縁があって」とか「させてもらうことができた」という言葉づかいが印象的です。浄土真宗は、宗派…

死ぬことはまた会えるということ

こちらは帝塚山大学教授の西山厚さん。 P133 釈 西山さんに、私はまずお礼とおわびを言わなければなりません。というのは、ご著書『仏教発見!』(講談社)に、「死ぬことはこわくない」という話を知的障害の方にされたことが書いてあり、私は感銘を受けて、…

随縁つらつら対談

本願寺出版社の月刊誌「大乗」での連載「随縁対談」の中からいくつか選んで収録された本です。 とても興味深く読みました。 こちらはみうらじゅんさん。 P101 釈 みうらさんの仏像好きは、小学生のときからだそうですね。中でも、四天王像に踏みつけられてい…

深い真実の反対は、もうひとつの真実

この辺りも印象に残りました。 P164 実は、ガン細胞の元気さは、その細胞の構造から見て、人間が子孫をつくるために持っている生殖細胞の元気さと同じなのだそうです。とすれば、ガンに罹患した場合、その生死に関わる二つの相反する働きのどこに妥協点をみ…

物理学者の詩的人生案内

この本も仏教的な・・・数学や物理からの解説が新鮮で興味深く読みました。 P25 ・・・「0」とは、なにもない「無」ではなく、〝ない〟という状態を示す数・・・たとえば、「私はお金を持っていない」ということの英語表現は、「I have no money(私は〝な…

宇宙という木の一枚の葉

この辺りも、印象に残ったので書きとめておきたいと思ったところです。 P129 つい先日は法事を終えて納骨に墓を訪れたら、家族の人たちが、トウバや線香、ロウソクやら石屋など、納骨に必要なものはすべて揃っているのに、納骨する「お骨」だけ家に忘れてい…

意味を超えて

この辺りも印象に残りました。 P100 「悪」に対して空海は毅然と「ここを立ち去れ!ここは私たちの場所である」と宣言する。しかしこの文章の冒頭では、絶対的な平等感もまた告げる。 夫れ有形有識は必ず仏性を具す。仏性法性法界に遍じて不二なり。自身他身…

坊さん、ぼーっとする。

「ボクは坊さん。」「坊さん、父になる。」を面白く興味深く読んだので、あ、三冊目が出てたんだ、とうれしく手に取りました。 印象に残るところがたくさんありました。 P21 考えてみると「生」も「死」も人間の生み出したひとつの<言葉>だ。だから僕たち…

いのち

このあたりも印象に残りました。 P141 ・・・「眠り」は人生のメインとなる行為です。起きている時間など、眠りのおまけのようなものです。多くの方は逆に考えていますが、起きている時は社会に適応している時間に過ぎません。ある意味では自分自身を見失っ…

迷子のすすめ

これはおもしろそう・・・空いてる日にやってみたいです。 P132 東京に住んでいたころ、私はよく決まった用事もなく神保町に足を運んでいました。とりあえず適当な古書店に入ってみるのです。そこでは古書を介して、自分が予想もしなかった世界と出会うこと…