成瀬は天下を取りにいく

いつもお世話になっている方の出身校が、この小説の舞台になっているそうで、面白いから読んでみて、と貸してくれました。 タイトルにもなってる成瀬さんが、すごく魅力的でした♪ 小説の一部を紹介してもよくわからないかもしれませんが(;^ω^)、雰囲気が伝わ…

見ているのは、お客さんと従業員

対談を見た時に親しみやすい方だなと思いましたが、そんなエピソードが載っていました。 P347 岡藤という経営者は臆病ともいえるくらい慎重だ。稼ぐことよりも防ぐことに力を費やしてきた。そして、真面目一方だ。 自ら朝早く出勤し、細かく書類に目を通す。…

伊藤忠 財閥系を超えた最強商人

栗山元WBC監督と岡藤正広さんの対談を見て、興味を持って読みました。 絶対他力の話や、人材登用のポイントなど、印象に残りました。 P40 持ち下りを始めた忠兵衛はのちに数多くの従業員を雇うようになるが、当初の従業員はむろん地元の人間だ。近江出身の彼…

トイレはサステナブルなのか?

糞土研究会「ノグソフィア」なるものがあったとは、初めて知りました。 思想をちゃんと行動に移して実践されているのが、すごいことだなと驚きました。 P189 トイレは「サステナブル」なのか? SDGsが掲げる一七の目標の中には、こんなものがあります。 「…

カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色

これが正しいとか、あれは間違ってるとかではなく、いろんな視点を持っておくことはやはり大切だな、と思いつつ読みました。 P95 SDGsは、私の理解では「みんなが楽しく幸せに暮らせるようにしよう」という話です。この「みんな」は、基本的に人間のこと。…

今を生きるあなたへ

瀬戸内寂聴さんの声がそのまま聞こえてくるような本でした。 P169 まなほ 本能的なものも含めて、そうした自分の感覚を大切にすべきだと思いますか。例えば、自分はこれが好きだとか、これは何となくイヤな感じがするとか……? 寂聴 それは、すごく大切にした…

交通事故で頭を強打したらどうなるか?

他の本に引用されていたこの本、興味深い内容でした。 マンガなので、文字の部分だけの引用になりますが、書きとめておきたいと思います。 P89 ―脳挫傷から36日経過― 他の問題は無意識にやっていたが算数の時だけ再び意識が(一瞬)戻った 九九はできたよう…

ビンボー魂 おばあちゃんが遺してくれた生き抜く力

お母さんもお父さんも出て行って、祖父母に育てられた風間トオルさんの様々なエピソード・・・、こんなこともあるんだと驚きつつ読みました。 P64 ・・・祖父母から何を一番教えてもらったのだろう?と改めて振り返ってみると、何をしたら人が悲しみ、何をし…

パリの空の下で、息子とぼくの3000日

辻仁成さんと息子さんの日常を綴った一冊。 いろんなことを感じながら読みました。 P124 7月某日、不意に息子が友だちのアンナちゃんと、そのご両親、その姉妹、その姉妹の友だちとベルギーとの国境に近い海沿いの村に旅行に出かけることになり、なにせ、そ…

イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ

そこまで美味しかったっけ?と思うくらい絶賛されていておもしろかったです。 P56 今では大好物だが、初めて見たときは5分くらい言葉が出なかった不思議なアイスが「あいすまんじゅう」だ。 バニラアイスのボディの中に、なんと小豆あんが入っている。僕がそ…

ベーシックインカムの給料制度

植松さんの実践されていること、印象に残るところがたくさんありました。 P77 植松 僕は評価がものすごく嫌です。だから、基本的にうちの会社でプラスに評価する部分があるとすれば、どれだけ新しい人と会ったかと、どれだけ新しいことをやったかということ…

社会を変える学校、学校を変える社会

大事だなーと思うお話ばかりでした。 P19 植松 麴町中では、多くの学校では当たり前にされている、先生が生徒にやたらと「勉強をしなさい」とか、そういうこともあえて言わなかったんですよね。 工藤 はい。子どもは主体的な存在ですから、本当は誰かに言わ…

にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え

たしか前に読んだような・・・と思ったら、4年前に読んでました。 なんとなく再読したくなったので、今回印象に残ったところを書きとめておきたいと思います。 P42 仕事は選べるもんじゃない。そりゃ好きな事にこしたことはないけど、まず、好きな事っていう…

幸せでも不幸せでもない、と感じている人の比率がもっとも高い

自殺率が低い=「幸せ」と感じている人の比率が多い、という訳ではないという調査結果は、なるほどと思いました。 P87 ではここで、これまで述べた海部町コミュニティの特性について理解を深めるために、町の成り立ちと歴史について触れたいと思う。 江戸時…

いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい

この辺りも印象に残りました。 P81 海部町住民のうつに関する意識を垣間見るのに、このようなことがあった。私は、六十歳~八十歳代の女性たち七、八名からなるグループへのインタビューを行っていた。この日もまた話は本題から徐々にそれて、にぎやかな井戸…

生き心地の良い町

この海部町が、なぜか特出して自殺率が低いことから、何か理由があるのでは?と調査した経緯が書かれています。 とても興味深かったです。 P45 海部町コミュニティの多様性重視の傾向について、もうひとつ紹介したいエピソードがある。 小中学校の特別支援学…

私が私として、私らしく生きる、暮らす

こんなふうな場所があったらいいなー、あぁ現実にあるんだ、よかったなーと思いながら読みました。 P101 生きることに必要な「強さ」ってなんだろう。「びくともしません」「頑丈で何があっても倒れません」というドシンとした印象を思い浮かべてしまうけれ…

やさしい言葉たち

読んでいてやさしい気持ちになる、印象に残ったところです。 P68 変わってゆくとはいえ、生まれてこのかた、ずっと変わらず追い求めている「これぞ我がいのち」と魂がうち震えるような何かが、ある。どこにあるのか、きっと躰の中にあらかじめセットされてい…

こといづ

「あるんだから」「肩書きはその人なりの喜びが書いてあったほうがしっくりくる」「どうやったら自分の天才は喜ぶのか」・・・など、たくさん印象に残る言葉がありました。 P4 2012年春から2018年夏まで、6年間、月刊誌『ソトコト』に掲載された77篇のエッセ…

56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました

こんなこともあるんだと、読みながらこちらまでハラハラドキドキ・・・最新医療ってすごいのだなという驚きもありました。 P206 夢中で育児に追われ息子の寝かしつけにも慣れてきた。 息子が1歳になってしばらく経ったある日の深夜、妻から出産に至るまでの…

水中考古学は何よりも楽しい

こんなに夢中になれるって幸せだなあと、こちらまでニコニコしてしまいました。 P89 大学院ではもう一つ大切な出会いがあった。ブラジル人留学生のロドリゴだ。・・・ 彼は私よりも9歳年上のブラジル人だ。優秀な学生に支払われるフルブライト奨学金を勝ち取…

沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う

水中考古学について、何も知らなかったので新鮮に楽しく読みました。 何よりも、著者がなんと興味深い方なのだろうと・・・ P7 私は2009年からアメリカの大学院で船舶考古学を学び、現在は世界中で水中調査・研究を行っている。 アメリカに留学した当初、私…

あたらしい移住のカタチ

素敵だな~と思う方ばかりでした。 福岡県糸島市に移住した藤田さん P18 「こころとからだ、食べるもの。自然とともにあること、宇宙の一部であること。〝わたし自身のものさし〟を見つけること。これがくらすことの大きなテーマです。それを、この自然豊か…

新しい場所で働く時に大切なこと

「新しい場所で働く時に大切なことって、『私は仕事ができる』ということを見せることじゃない」、このことは見落とされがちなような気がして、印象に残りました。 P164 2011年11月。斎藤まゆさんは、フランスのシャル・ル・ドゴール空港から全日空(ANA)の…

自然栽培のお茶

こんな感覚で前に進んで行けたらいいなぁと・・・ P46 面積の8割を山林が占める、兵庫県の神河町。西側に砥峰高原と峰山高原が広がり、東側に清流・越知川が流れ、町なかには5つの名水が湧く。なんだかずいぶんと清々しい空気で満ちていそうなこの町では、…

1キロ100万円の塩をつくる

「稀食満面」を読んで、こちらの本も読みたいなと気になっていました。 https://blog.hatena.ne.jp/ayadora/ayadora.hatenablog.com/edit?entry=4207112889982612761 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人のみなさんが紹介されている本。 魅力的な方ば…

こんなに違う⁉ドイツと日本の学校

どちらにもメリットデメリットあると思いますが、いろいろあるんだと知っていると視野を広く持てていいなと。 この休み時間のエピソードは、とてもいいなと思いました。 P138 日本の学校では、授業間の休みは10分の学校が大多数でしょう。この間、生徒は教師…

「身体」を抜け出す「私」

やや難解ですが(;^ω^)面白いなぁと感じたところです。 P198 メラネシアでは、ひとは眠っているあいだに遠い村で盗みをはたらいたという非難を甘んじて受け、身の潔白を証明するアリバイをもち出したりせずに罰に服する。というのも彼らは、睡眠中に分身とい…

他者と生きる

義務や責任が、もともと個人ではなく地位や肩書に付随していたとは、言われてみればそれはそうか、当たり前に思っていることで疑わしいことはいっぱいあるなあと・・・ P188 ・・・個人を所与とする見方に疑問を抱いていたのがフランス人類学の基礎を形作っ…

「徳」とは・・・

印象に残ったところです。 P142 『人物志』は、人の見方について書かれた中国の古典で、著者は魏の劉劭という人です。 ・・・ 劉劭は言います。 「人は、自分が理解できる人しか理解できない」 人というものは自分と同じタイプの人のよさはわかるけれども、…