本・マンガ

もっと!京大変人講座

面白かったので、2冊目も読みました。 こちらは哲学の伊勢田哲治さん。 P111 ものを考えるとき、何らかの概念を当てはめ、二分法的に思考すること自体はとても大事です。そもそもグレーゾーンの存在がクローズアップされるのも、まず二分法的な概念を当ては…

不便によってもたらされる利益

確かに便利かもしれないけど、仕組みもわからないし、手応えもない、みたいなことは結構あります・・・キャンプなどが楽しいと感じられるのは、不便益もあるんだなと思いつつ読みました。 こちらはシステム工学が専門の川上浩司さん。 P148 さて、ここまでい…

京大変人講座

タイトルを見て、何の本??と気になって手に取りました。 面白かったです。 こちらはナビゲーターの越前屋俵太さんと、山極寿一さんのお話。 P5 越前屋 一度フィールドワークに出られると、どれくらいゴリラと一緒にいるんですか? 山極 一〇カ月程度ですね…

晴れの日散歩

角田さんのエッセイ、面白かったです。 加齢による変化あれこれ・・・の話が印象に残ったのは、心当たりがあるからですね(笑) P85 ブティックの全身鏡は細長く見えるものだと、一昔前、まことしやかに言われていた。・・・その真偽を知らないままに時間がた…

らしく生きよと猫は言う

猫の方がかしこい気がします(;^ω^) P9 私はずっと、強い人というのは、大きな声で自己主張をしたり意志を貫いたり、他人を受け入れたり他人に譲ったりできる余裕のある人のことだと思っていた。それもまちがいではない。けれど、自分のことを過小も過大もな…

考える障害者

車イス芸人のホーキング青山さんが、障害者への世間の認識について考えた一冊。 そういう見方があるのだなと学びになりました。 P30 障害者の社会参加が叫ばれて久しい。そして以前と比べれば多くの障害者が街中に出やすくなっていると思う。・・・ これ自体…

東大から刑務所へ

やはり話は聞いてみないとわからないなと、お二人の考え方など興味深かったです。 P224 堀江 人間ってすぐ忘れる生き物なんですよ。だって僕が長野刑務所からシャバに出てきたのは4年前なのに、僕が元犯罪者だってことを多くの人が忘れてるんじゃないですか…

仲野教授の笑う門には病なし!

大阪大学医学部教授の仲野徹さんによるエッセイ集。 絶妙なバランス感覚で、面白かったです。 P162 一月三十一日の奇跡 二日酔いで目が覚めた日曜日、令和三年一月三十一日の朝。前日に委員長として記者会見に臨んだ国立循環器病研究センターの研究不正の記…

ご本、出しときますね?

小説家二人と若林さんの3人のやりとり、面白く読みました。 こちらは、朝井リョウさんのマイルール「安易に弱者の味方をしない」という話のつづきで、お相手は長嶋有さんです。 P77 長嶋 へえー。これ、かっこいいね。 朝井 難しい問題だと思います。 若林 …

友よ、水になれ

ブルース・リーの哲学、興味深く読みました。 P15 本書では、父の〝水になれ〟という哲学がどういうもので、父の人生と遺産に長年浸ってきた私がどのようにそれを理解しているかをお伝えできるよう、最善を尽くします。 父のこの名言をご存じない方のために…

多様でフェアでほどよくダメな

多様性、フェアだと感じられること、視点を変えて見る、何がほんとにマトモか、などなど、大事だなと思うことがたくさんありました。 P99 東京R不動産の営業チームには、週に一度の定例会議がある。そのときだけはオフィスに来なくてはいけない。月初めの定…

だから、僕らはこの働き方を選んだ

東京R不動産の方が書いた本です。 理想としている働き方は、「やりたい仕事をすること、ちゃんとお金を稼ぐこと、社会を豊かにすること、楽しい仲間と働くこと」とあって、なるほど、それに尽きるかもと思いました。 P2 仕事は人生の多くを占めることは間違…

名古屋の鬼ばばあ

こういうおばあちゃんを、こんなふうに見られるって、なんかすごいなあと感動しました。 P157 ・・・父方の祖母は、おばあちゃんというイメージとはほど遠い人だった。 名古屋に住む・・・おばあちゃんはとにかくいつもおじいちゃんの悪口を言っていた。「こ…

鈴木家の箱

鈴木敏夫さんの娘、麻実子さんによるエッセイ。 なんというか、とても正直な方?面白い方だなーと思いながら、興味深く読みました。 P134 私が久石譲さんと初めてお会いしたのは、『千と千尋の神隠し』の挿入歌「ふたたび」の作詞を担当したときだった。 ・…

ひたすら行き当たりばったり

この姿勢と行動は、なんて面白いんだろうと思いました。 P241 舟造りは着々と進んでいた。八時頃私たちが工房に着くころには棟梁が仕事を始めている。・・・ ・・・ しかし、この工法は一体何だろう。設計図を作らない。あらかじめパーツをきちんと用意する…

マアダンの生活

シュメールの時代から続く暮らし方・・・印象に残りました。 P262 かつて湿地帯を拠点にして激しくフセイン政権と戦った「湿地帯の王」ことカリーム・マホウドは「マアダンとは抵抗する者の意味だ」とし、「これほど人情に篤く、われわれを助けてくれた人た…

イラクと湿地帯

国やエリアの独自性、興味深かったです。 P149 私は日本を出る前に、アフワールに関する環境生態学的な資料も入手し、目を通していた。ユネスコの世界遺産に登録されただけあり、国連環境計画(UNEP)が調査を行い、細かいデータをとっていた。日本政府も資…

イラク水滸伝

高野秀行さんの探検記、まだまだ未知の世界がこんなにあるんだと驚きました。 P90 薄暗い廊下には見たことのない類いの写真がずらりと並んでいた。銃を構えボートに乗って湿地帯を進む男たち。竹藪のようなカサブの茂みの中でなにかを調理する人。湖のように…

人間の未来 AIの未来

山中伸弥さんと羽生善治さんの対談、面白かったです。 P128 山中 ・・・将棋を指す際、棋士の頭の中ではどんなことが起こっているんですか? 羽生 対局するときに、棋士は最初に「直感」を使います。将棋は一つの局面で平均八十通りの指し手があり、これまで…

小林まさるのカンタン!ごはん

なんとなく文字数軽めにしたい気分が続いてます(;^ω^) レシピ本ですが、こんなお話も載っていて、印象に残りました。 P49 よく、老後は〝友達〟がいないと寂しいという。でも俺の場合は違う。少し極端な例かもしれないが、同じような経験をした方には共感し…

立ち直る力

辻仁成さんの、立ち直るためのアイデア色々。 印象に残ったところです。 フランス人はどうして変わり者ばかりなの?とバンサンに聞いたら 「ムッシュ~辻、それは違う、 フランス人は個性豊か、みんな自分の人生をいちばん大切にしているだけ。 カフェに大ス…

大人に刺さる園児の名言 & アフリカ少年が日本で育った結果

文字が多い記事が続いてたので、柔らかい本を読んだ記録も挟みたくなりました(;^_^A かわいい本でした♪ P7 いっぺいくん「小学生になってクラスのみんなとお別れするのイヤだなー」 パパ「学区が違うから仕方ないねー。また新しい友達をたくさん作ればいいじ…

哲学者の視点

哲学と日常がどのようにつながっているのか、この辺りを読みながら、今更ですが実感がわいてきました。 P181 國分 二〇一七年に千葉君と最初に対談してから四年が経ちました。二〇二一年に対談するにあたって、コロナ禍の問題を無視することはできないので、…

言語が消滅する前に

日本語だから読めるけども意味がわからない・・・と、哲学の知識がなさすぎて、???となるところも多々ありましたが、それでも面白いと感じたことが面白かったです。 P16 意志は意識と結びついています。どういうことかというと、無意識にやったことは、そ…

事実は小説より奇なり

こちらは重松清さんによる、巻末の解説です。 本作へのコメントも、稲泉連さんの書くものへのコメントも、なるほどそうだなぁと思いました。 P321 ・・・本作はノンフィクションである。まさに、事実は小説より奇なり。そして、実際に起きてしまった出来事は…

豊田章男が愛したテストドライバー

著者の他の本が面白かったので、この本にも興味を持って読みました。 成瀬さんというテストドライバーを中心に語られるエピソード、印象に残るシーンがたくさんありました。 P136 高橋はトヨタチームからレースに出場する際、少し年上のメカニックである成瀬…

アー・ユー・ハッピー?

「成り上がり」の後の矢沢永吉さんの人生ストーリー、すごいスケールだなと思いながら読みました。 P36 オーストラリアの事件で、オレはいい勉強させてもらったと思っている。本当にいろんな経験をさせてもらった。 オレは負けるわけにはいかない。だから勝…

二刀流メジャーリーガー誕生の軌跡

先日のNHKスペシャルのインタビューも見ましたが、大谷さんに関する何かを観たり聞いたりするだけで、笑顔になれる気がします(^^) P202 ブルペンでのウォームアップが終わり、ダグアウトへ戻る途中、大谷はふと足を止めた。・・・ 大谷の足を止めたのは…

嫌なこと、全部やめても生きられる

プロ奢ラレヤーさんの本、考えが真っ当だなーと思いながら読みました。 面白かったです。 P4 僕は現在22歳で、19歳のときに某理系大学を半年で中退したのち、ヨーロッパをほぼカネなしで3か月ほど散歩しに行きました。・・・ そこから日本に帰国したあとは…

50歳になりまして

光浦靖子さんのエッセイ、面白かったです。 なんとも絶妙な視点というか角度というか・・・ P120 去年の年末、コロナがまた勢いを増したせいで実家に帰ることを諦めました。仕事もない。飲みにも行けない。友達とも遊べない。今のマンションから徒歩5分の妹…