物語がすばらしいので、できればそれをここに書き写して置きたいところですが、長過ぎてそれは無理(;^_^A
どんなお話か少し想像できるように、補足の文章をメモしておきたいと思います。
P271
『青ガニのサワッチ』は、劣等感に悩んでいる人へ、書きました。
コンプレックスが実は強みになる一例をお話にしました。
そもそも劣等感というのは世の中の通念とか普通の尺度と比較して、劣っていると思うことなので、その尺度自体が、正しいとは限らないと思うのです。だから、そこに気づけば価値観はひっくり返すことができる。一般の尺度を却下してしまえばいいという。自分は自分。自分らしさ。
ただ、努力しなくていい、というわけではないんです。開き直ればいいとか、自分に都合のいいように解釈すればいいというわけでもないし、みんなに合わせなくていい、というわけでもない。やっぱりみんながよしとする価値には、何か法則のようなものがあるだろうし、なにか意味があるんです。そこに向かって努力することで相手を、世の中を理解できたり、自分を磨くこともできる。みんなみたいになりたい!って思って努力すること。みんなみたいになれない自分に気づいて、自分を理解できたりするっていう。そんな風に私は思っているということを補足しておきますね。
『フクロウのフォーフォー』は、知らないことを恐れる人へ書きました。
知らないことがいい、というわけではないのです。
知っているということの危惧、を表現しただけなのです。
・・・
分かり合うこと、というのは、相手を思うことだと思います。
いろいろ知識を増やしたり、詮索したり、知ることではなく
その人の気持ちを、じっと、おもんぱかる。つまり、想像すること。
・・・
知識だけに頼らず、自分の目で、新鮮な目で
世界を、まっさらにして見てみる、というのも忘れちゃいけないよ
ということ。と同時に、知らないでいいんだ!ということでもないことを
どうぞ知っておいてください。
知ることの素晴らしさ!
どうして、なぜ?ということの素晴らしさ。
・・・
知ること、疑問を持つこと。
常に、それを探求していくことが
人間のこころを深くしますし
人間のちからを強くします。
〝知っている人〟は同時に、それでもそれは不確かであるということを
知っている人、だと思うのです。