黄昏

黄昏: たそがれ (新潮文庫)

だいぶ前に出たものですが、糸井重里さんと南伸坊さんが、あちこちお散歩しながら、なんかしゃべる、マンガみたいな本を読みました。
ほぼ日で連載してたので、ネットでも見れます→http://www.1101.com/tasogare_achikochi/index.html
なんか力が抜けてよかったです(^^)
たとえば田舎に帰って特にすることない時とか、結構長い距離を移動する時とか、似合いそうな本でした。
こんな↓感じです。

P304
糸井 このあいだ、テレビの番組でかみさんが、「夫婦でなかよくやっていく秘訣はなんですか?」みたいな、ありがちなことを訊かれてたんだけどね。

南 うん。

糸井 そのときのかみさんの答えは、「ふたりで食事とか行ったときに、一切、ほかの話をしないで、食べ物のことだけを話せるのは、すごくいい」と。

南 似た者夫婦だね。

糸井 そうかもしれない。ちなみに、食べ物のことだけを話しながら食事をすることを、うちでは「純食事」と呼んでる。

南 いいね(笑)。

糸井 すごく仲のいい友だちと食事に行っても、その食事についてだけ話すっていうのは、まずできないんですよ。
・・・
南 友だちどうしで食事なんかすると、たいてい、どこかで食事以外の話がすごくおもしろくなっちゃったりしてさ。

糸井 そうそう、ダメダメ。

南 せっかくおいしいもの食べてるときに、おもしろい話するとダメ。

糸井 ダメダメ。その意味ではやっぱり、夫婦以外で純食事はありえないんですよ。

・・・

糸井 うん。あの、どれだけ仲がよくてもさ、その先に、「会話をする必要がないほどの関係」っていうところまでは、いかないじゃない。

南 そうだね。

糸井 オレと伸坊、仲がいいよね、いつも黙ってるもんね、って言ったらさ、おかしいだろ、それは。

南 はははははは。こんだけしゃべってるぐらいだから、純食事は無理だねぇ。

糸井 無理だねぇ(笑)。