自分を救う=民を救う

お金の学校

 この辺りも大事だなと思いつつ読みました。

 

P125

「躁鬱大学」という記事をnoteに書きました。もちろん、無料です。僕はいつも無料でやります。ただし、これは0円というわけではありません。本来なら僕がもらうお金をもらわないでいいよと気前よく接しているわけです。なぜならその方が嬉しいし、安心だし、楽しいからです。

 はい、この時点で流れが出てきます。経済の発生です。でも忘れないでください。僕はいつも無料と言ってますが、恩着せがましく言うように見えるかもしれませんが、大事なことなので、とにかく太っ腹で無料なだけです。この太っ腹ということが、気前がいいってことが重要です。

 人類学者であるレヴィ=ストロースは『悲しき熱帯』という本の中でこう書いています。

 

 どのようにして首長は、これらの義務を果たすのであろうか。権力の武器として、まず第一に、そして最も重要なのは、気前の良さである。……器用であることは、知的な面で気前がいいということである。

 

 これは彼が調査したブラジルの未開の部族たちの首長に関して言っていることですが、僕たちは今、資本主義という、お金=経済と勘違いしちゃった人たちがはじめちゃったままなんか面白いもんだからついつい続いちゃってる世界に生きているわけですが、そもそもお金=経済ではありますが、それはお金以外の風経済、セックス経済、植物経済、ルンルン経済など、様々な経済がどれも健康的に流れている状態でこそ言える話であって、お金だけ経済は滅びます。

 ・・・

 ・・・僕は態度経済と名付けることで、自分の動きを元にお金経済ももちろん運営しますが、それ以外のいのっちの電話経済とか、無料原稿経済とか、即日支払経済とか、歌ってあげる経済とかを生み出して、空気を送り込んでいるつもりなわけです。

 つまり、僕は小さな部族のリーダー、首長、酋長のつもりでもあるわけです。

 そして、みんなもそのような酋長になってもらわないといけません。だって、その方が楽しくなるからです。それはもうみんなわかってきてますよね。

 ということで、お金の学校は、まずお金についてよく知る、そして、他の経済があることも知る、そして、見つけた他の経済を蘇生できるように、酋長となって、その部族を立ち上げないといけないのです。

 これは経済の語源、しかも英語のeconomicsの語源を考えることで導き出されます。

 economicsはoikosとnomosという二つのギリシア語から来てます。oikosとは共同体をあらわします。nomosは法です。つまり、英語のeconomicsは大雑把にいうと、共同体のルールってことです。これが経済ってことです。つまり、

 

 経済=楽しい仕事=世を直し、民を救う=共同体のルール

 

 ってことです。なんとなくつかめてきましたか?

 ・・・

 ぼくははじめ、経済=「大丈夫、きっとうまくいく」と自分に声をかけることとお伝えしましたよね。

 自分です。みんなに、声をかけることではありません。自分を治すことなんです。世を直し、民を救うじゃなくて、自分を治し、自分を救うじゃないかとクレームがきそうです。お前結構稼いでるじゃないかと。

 ところが、古代ギリシアでまず自分を治す、ということが共同体にとって一番重要であると考えられてました。ソクラテスも「常に自分に配慮せよ。自分を救いなさい」と言い続けました。・・・

 

 自分を救う=経済=民を救う=共同体のルール

 

 というわけです。変だなと思う人もいるかもしれませんが、自分だって、実は共同体なんです。自分という体はいくつもの感覚器官、内臓、血液、筋肉、骨、細胞の集合体です。そうやって考えてみてください。一番最初に実践することができるのが自分の体、というわけです。ここも大事なところですからね。頭に入れておいてください。

 

 経済とはまず自分を救うということである。

 そうすることで新しい共同体の気配に気づくことができる。

 そしてその共同体の酋長として生きることを選択する。

 それが経済である。

 

 という感じです。だから酋長とは何か?についても考えていく必要が出てくるわけです。

 そして、酋長とは何よりも、気前がいい、ってことです。そして、器用とは、知的な面で気前がいいってことなんで、つまり、気前がよくムッチャ器用なやつ、ってのが酋長であり、それが次の経済そのものってことなんです。

 そこに流れが発生します。お金ももちろん流れていきます。

 ・・・

 あなた自身が流れになる。

 歩けば、それがたちまち経済になる。

 そんなイメージです。いい感じでしょ?イメージだけでもしといてください。そして、僕が常に肝に銘じていることもまた「人から、お前気前が良くてムッチャ器用だねと言われるように生きること」です。

 僕、気前がいいんです。それはわざとです。僕、器用なんです。なんでも作れます。できないことはありません。これもまたわざとなんです。だって、その技術さえ磨けば、経済になるんですから。コネも資本も広告も何もいらないんです。気前がよく器用であること。これさえ磨けば、あなただってたちまち経済に、つまり、お金になるというわけです。磨くコツは簡単です。実践すればいいんです。

 どんなこともいつも無料で人々に提供し、即日で振り込んであげて、みんなになんでも作ってあげたらいいってことです。しかも、躁鬱病だった僕は、その行為自体が自分を治す行為でもあったのです。治療そのものでした。自分への治療が経済、すなわちお金だったんです。