「健康編」は、筋トレメニューやサプリメントの紹介が多く、その辺りは個人的にあまり興味がなかったのですが(;^_^A、印象的な言葉もありました。
P1
無心になれば、最高の自分になれる 老子
病んだ社会にうまく適応しようとしても、健康にはなれない J.クリシュナムルティ
結局、勝つためにはよく眠ることが必要ってこと ジョディ・フォスター
P151
ジェームズ・ファディマン博士・・・は、1960年代からサイケデリクス(精神展開薬)の研究にかかわっている。・・・
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ジェームズはこう説明する。「つまり、他者だけではなく、他の物事や生命体、呼吸している空気ともつながっているような感覚または認識のことだ。私たちは何となく、自分が他と切り離されたカプセルの中にいるように思いがちだ……しかし、呼吸している空気は間違いなく世界中から運ばれてきているし、一部は10億年前から存在している。
私たちのほぼすべての細胞は8年ごとに新しくなり、その際には何らかのものが材料として使われる。食べるものはすべてあなたとつながっているし、めぐりあう人ともすべてつながっている。今、きみと私は野外に座っていて、足は地面に触れている。つまり、私たちは地面とつながっているんだ。
この手のことを知的な観点で語ることは簡単だし、詩的な観点からだって同じだろう。しかし、自分がより大きなシステムの一部であることを実際に体験して気づくことの1つは、自我―個人としてのアイデンティティ―が自分の中でそれほど大きな部分を占めているわけではないということだ」
「私が学んだのは―これは、1961年の個人的な経験から学んだことだが―『ジェームズ・ファディマン』は私のサブセットであり、私自身というのは比較にならないほど大きくて賢く、『ジェームズ・ファディマン』より多くを知っている、ということだ」
学位論文用の研究をしているときも、被験者たちが似たような意識のシフトを経験する様子を目にしたそうだ。非常に多くの場合、人々はこうした気づきを経験しながら笑っていたらしい。
「この笑いは非常に深いもので、マリファナのときみたいな子どもじみたくすくす笑いじゃない。『自分が本当は誰なのかを、どうやったら忘れていられたんだ?』っていう笑いなんだ。その日、ずっと後になって、彼らが前の状態に戻って、以前の自分と同じ身体の中にいることに驚いているとき……ある人がとても素晴らしい表現をしてくれた。『監獄に戻ってきてしまった。ここには、私を縛ろうとするものばかり。でも実は、ドアの鍵は内側からかかっていたんだ』」