大事なこと

運気を磨く~心を浄化する三つの技法~ (光文社新書)

 印象に残ったところのメモです。

 

P77

 ・・・量子物理学が明らかにしているように、我々の目の前にある「物質」というものは、本来、存在しないからである。

 ・・・我々が「物質」と思っているものの実体は、すべて、「エネルギー」であり、「波動」に他ならず、それを「質量を持った物質」や「固い物体」と感じるのは、我々の日常感覚がもたらす錯覚にすぎない。

 

P122

 実は、人間の中には、表面意識にポジティブな想念を引き出しても、無意識の世界にネガティブな想念が生まれない人がいるのである。

 それは、誰か。

 無邪気な子供である。

 例えば、無邪気な子供に、「君は、大人になったら、何になりたいの?」と訊いたとする。もし、その子供が、「うん、僕は、大人になったら、宇宙飛行士になるんだ!」と答えたとしても、この子供の心の中に、「なれるだろうか……」「なれないのではないか……」「なれなかったらどうしよう……」といったネガティブな想念は、決して生まれない。

 なぜなら、この子供は「無邪気」だからである。

 

P256

 ・・・我々が、永い歳月をかけて人生を歩み、「必要なとき、必要な配剤が与えられる」ということが、日常の出来事として感じられるようになったとき、もはや、「良い運気を引き寄せる」ことを考えることもなくなり、「運気」という言葉を意識する必要もない境涯がやってくる。

 なぜなら、我々の人生は、

 現象的に何があろうとも、

 本来、大いなる何かによって、

 必ず、良き方向に導かれる人生だからである。

 そして、その大いなる何かとは、

 我々の心の奥深くに存在する 

「真我」と呼ぶべき、我々自身だからである。

 その真実を理解したとき、昔から語られる叡智の言葉が、心の奥深くに染み入ってくる。

 人生で起こること、すべて良きこと。