運気を磨く

運気を磨く~心を浄化する三つの技法~ (光文社新書)

 「運気を磨く」という本を読みました。わかりやすかったです。

 内容が最後にまとめられていました。

 

P258

 どうすれば、我々は、人生において「良い運気」を引き寄せることができるのか。

 そのためには、一つの法則を理解する必要がある。

 それは、我々の心の状態が、その心と共鳴するものを引き寄せるという法則である。

 特に、「無意識」の世界にある想念は、それと共鳴するものを強く引き寄せていく。

 ・・・

 ・・・我々が、本当に「良い運気」を引き寄せたいと願うならば、あれこれの「心理テクニック」によって無意識の世界にポジティブな想念を刷り込もうとするよりも、「根本的な心の姿勢の転換」によって、無意識の世界から自然にネガティブな想念が消えていくという技法を用いるべきなのである。

 ・・・

 そのことを、本書においては、「人生の習慣を改める」「人生の解釈を変える」「人生の覚悟を定める」という「三つの技法」として述べ、それぞれ、次の「三つの習慣」「五つの解釈」「五つの覚悟」として述べた。

 

第一「無意識のネガティブな想念」を浄化していく技法

 第一の習慣 自然の偉大な浄化力に委ねる

 第二の習慣 言葉の密かな浄化力を活かす

 第三の習慣 和解の想念の浄化力を用いる

 

第二「人生でのネガティブな体験」を陽転していく技法

 第一の解釈 自分の人生には多くの「成功体験」があることに気がつく

 第二の解釈 自分が「運の強い人間」であることに気がつく

 第三の解釈 過去の「失敗体験」が実は「成功体験」であったことに気がつく

 第四の解釈 自分に与えられた「幸運な人生」に感謝する

 第五の解釈 自分の人生に与えられた「究極の成功体験」に気がつく

 

第三「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法

 第一の覚悟 自分の人生は、大いなる何かに導かれていると、信じる

 第二の覚悟 人生で起こること、すべて、深い意味があると、考える

 第三の覚悟 人生における問題、すべて、自分に原因があると。引き受ける

 第四の覚悟 大いなる何かが、自分を育てようとしていると、受け止める

 第五の覚悟 逆境を越える叡智は、すべて、与えられると、思い定める

 ・・・

 本書の思想は、いかにして「ネガティブな想念」「ネガティブなもの」「不運な出来事」を否定していくかという思想ではなく、本来、我々の人生においては、「ネガティブな想念」も「ネガティブなもの」も「不運な出来事」も無い、という「全肯定」の思想、すなわち、「絶対肯定」の思想を述べている。

 ・・・

 人生で与えられるすべての出来事や出会いは、

 それがどれほど否定的に見えるものであっても、

 我々の心の成長や魂の成長という意味で、

 必ず、深い意味を持つ

 という思想である。

 ・・・

 ・・・もし、あなたが・・・この「絶対肯定」の思想を体得されるならば、ごく自然に、一つの真実に気がつかれるだろう。

 我々の人生においては、本来、

「良い運気」も「悪い運気」も無い。

 ・・・ 

 我々が真に求めていたものは、「良い運気」を引き寄せることではなかった。

 我々が真に求めていたものは、「人生を拓く」ことであった。

 そのことに気がついたとき、あなたの「人生の風景」が変わるだろう。

 ・・・

 そして、我々が「心を磨く」ことを続けるならば、それは、我々の心の奥深くに存在する世界に繋がっていく。

 ・・・

 そして、その世界こそが、「真我」と呼ぶべき、我々の本当の姿。

 我々の人生を、不思議な形で導いているのは、実は、我々自身に他ならない。

 そのことを思うとき、かつて、インドの思想家、クリシュナムルティが語った言葉が、深く、心に響いてくる。

 あなたは、世界であり、

 世界は、あなたである。