アマゾンで本を買うと、あなたにおすすめ、というのが表示されますが、その中に気になるタイトルのこの本がありました。
え?なになに?と、さっそく購入して読みました。興味深かったです。
2歳のときに脳症にかかり、四肢体幹機能障害と診断され、今は主に指談と呼ばれる方法(とテレパシー)でコミュニケーションしているとのことです。
P45
・・・幼いぼくの目には、母が見ているものとはまったく違うものが見えていた。
少しずつ心が癒えて、元気を取り戻したころのことだ。
ふと太陽の光を見上げると、何種類もの細かな光が下りていた。
それは、宇宙のエネルギーが地上に下り、
ぼくの身体の中に浸透している光なのだと思う。
そして母の身体にもまたその光は下りていて、
上からだけではなく、360度、どの方向からも身体の真ん中へ吸い寄せられるように入っている。
宇宙から降りてくるエネルギー、
桜やクヌギから発せられるエネルギー、
小さな花から発せられるエネルギー、
すべてが、ぼくの身体と母の身体の真ん中へ吸収されていった。
風も、鳥の鳴き声も、花たちも、人の足音でさえも、
すべてがぼくらのために存在していると思った。
けれど、ときに人間は、自分の都合に合わせてその自然を破壊しようとする。
破壊することで苦しい思いをするのは、人間なのに。
与えられたことに感謝し、それに報いることが、人としてするべきことなのに。
宇宙からのエネルギーも、自然から発せられるエネルギーも、すべての人に降り注いでいる。
ぼくは、すべての人がそれを感じる力をもっていると思う。
感じ取って、宇宙のすばらしさ、自然のすばらしさに気づいたらいいなと思っている。
P56
宇宙のメッセージを読み解くときは、できるだけ謙虚に、真摯な気持ちで行なう。
受け取れても、読解を間違ってしまえば、元も子もない。
求められているのは、クリアな心。
マイナスな感情が混じっていない、美しい心だ。
自然は、ぼくたちに多くのメッセージを送ってくれている。
自然が創り出す音色に耳を澄ませることで、
ぼくたちは宇宙の動きを受け取ることができるだろう。
そういう意味で言えば、宇宙はぼくたちが思っているよりも、そばにある。