ハートからの決断

もしここが天国だったら? ― あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる

癌を患うダナさんと、アニータさんの、ハートに基づいた決断をするには・・・というお話です。

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 「・・・何かを引き受けると決める前にはまずその状況にいる自分を想像し、喜びや情熱、目的をもたらしてくれるものー自分を最も幸せにしてくれるものだけを受け入れています。多くの人はマインドでの分析によって選択肢の価値を見極めるように教えられています。つまり、それぞれの選択肢について長所と短所のリストを作り、長所の多い方を選択するということです。でも、そのように選択したものについて、実際どう感じるでしょうか?心がウキウキしますか?情熱でいっぱいになりますか?実は、楽しみどころか不安ばかりで、早く終わってほしいと思ったりしませんか?」
 ・・・「・・・ハートに基づいた決断をするというのはすばらしい考えです!でも、周囲の人たちはそのような考え方をしていないので、いつも頭の方に引き戻されませんか?私たちが住む世界は、論理的な頭だけで生きるように要求しているように思えます」
 「そう、年がら年中!」と、私は同意しました。「臨死体験ですばらしい経験をした後の今でさえ、私の内なるガイダンスが正しい生き方だと告げていることを、否定するように要求されている感じがします。私は常に、みんなに合わせるか、それとも自分の真実を生きて部外者になるかの選択を迫られています。たいていは両方を選ぶことはできません」
 「そう感じているのは自分だけだと思っていました!」と、ダナは叫ぶように言いました。「今の私にとって一番頭を悩ませていることの一つは、私を愛してくれている、善意の人たちからの相反するアドバイスです。彼ら全員のアドバイスを受け入れることは無理だとわかっていますが、どうしていいのかわからなくて・・・・・・」
 ・・・
 「ダナ、私もまったく同じように感じていたわ」・・・「でも、人が私にあれやこれやすべきだと言っている時、彼らはおそらく自分の恐れから話しているのだと学びました。・・・だから、私が彼らのアドバイスに従うとホッとするのでしょうね。このような状況で役立つのは、まずは彼らのアドバイスや思いやりに感謝して、彼らが提供してくれた情報を自分の持っている情報と併せて考慮すると伝えることです。それから、私が最終的に選んだものが何であってもそれを支持してほしいとお願いします。・・・」
 ・・・「母はいつも他人を喜ばせようとしているのです。もし彼らのアドバイスに逆らったら、もうサポートしてもらえないことを恐れているのでしょう」
 「・・・自分のハートに従ったという理由によって誰かのサポートを失うなら、その人は今世の旅で支えてもらうべき人ではありません。あなたが言う通りにしたからではなく、ありのままのあなたを周囲の人々がサポートしてくれることがとても大切なのです」

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・選択肢について自分の真の感情とつながるのが難しいなら、硬貨を投げて裏か表かで確かめましょう。その結果に対する自分の直感に気づいてください。もし結果にポジティブな感じがしたら、その選択肢を選んでください。もし胃が締めつけられるように感じたら、違う選択肢を選びましょう。

・恐れに圧倒されそうな時には、恐れる対象に意識を集中するのではなく、幸せを感じるものに集中してください。それが安らぎの状態、地に足のついた状態へと移行する助けとなり、自分のガイダンスシステムにつながりやすくなるでしょう。

・他人があなたのすべきことについてしつこく言う時は、彼らは自分自身の恐れの場所から話しているのだと理解してください。彼らの愛と思いやりに心から感謝して、あなたが最終的にどのような決断をしようとそれをサポートしてくれるように頼みましょう。たとえあなたが彼らの望んだことをしなかったとしてもです。