アニータさんの本

もしここが天国だったら? ― あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる

「喜びから人生を生きる!」の著者、アニータ・ムアジャーニさんの新刊が出てました。
2冊目も素晴らしいです。
また印象に残ったところを書きとめておきます。

P4
 最初の本を書いた時、二作目を書こうなどとは夢にも思いませんでした。すでに私の人生、特に末期癌によって臨死体験をしたという回想録については書いてしまったからです。その中で、臨死体験中に私が得た学びについても紹介しました。これ以上何を書けばいいというのでしょうか?私の人生における興味深い部分は最初の本にすべて書かれてあると、私は心底思っていました。
 ただ、よく考えてみれば、臨死体験によって与えられたすばらしい洞察の一つは「私たちが天国のような現実を創るにはどうすればいいのかを理解すれば、今生きている人生が天国になる」ということでした。臨死体験中に私がこの世に戻る選択をしたのは、天国とは特定の場所を意味するのではなく、存在のあり方にほかならないとわかったからです。私は、この人生が天国になるのを身をもって経験したいと思いました。この現実のすばらしい真実を体験し、かつて経験した恐れや不安や苦しみの人生を変えたかったのです。今この瞬間、ここで天国を生きたいと私は心から願いました。
 臨死体験中は、すべてが明瞭で簡単に思えました。けれど、臨死体験中にわかったことを人生に活かそうとした時、特に他人との付き合いにおいては何度も壁にぶつかりました。現実を構成するものについての私の考えが大きく変化してしまい、ほとんどの人が持つ世界観とはまったく異なってしまったのです。
 もう一度社会に属したいという気持ちから、私の考えに同意しない人たちに譲歩しようとすることもありました。ちょっと油断すると、承認を得ようとして本当の自分を抑圧したり、向こう側の世界で学んだことを無視してしまい、そのたびに無力感に見舞われました。「自分は無敵であり、人生の創造者である」というすばらしい感覚は失われて、昔の思考パターンや行動が蘇り、私のビジョンを曇らせ始めるのです。
 ・・・
 ・・・私は砂の上に座り、海と空を眺めながら心の中で宇宙に話しかけました。「・・・なぜ世界にはこれほど苦悩があふれているのでしょうか?」宇宙にすべてをゆだねてこのような質問をしながら、涙が頬をつたいました。
 すると突然、囁き声が聞こえました。・・・
「自分の持つ真のパワーを信じていない人たちや経験したことのない人たちーこの世のほとんどの人がそうですがーに囲まれていると、私たちはその真のパワーをつい忘れてしまいがちなのです」まるで私の思考を読んでいるかのように、その声は答えました。
「もし他人が感じていることや望んでいることに注意を向け続けるなら、あなたは再び恐れの世界で自分を見失ってしまうでしょう。それはあなたの望んでいることではないはずです。
 思い出してください。あなたが唯一すべきことは、自分自身を愛し、自分を尊重して、その自尊心や自己愛を体現することです。そうすれば、あなたは愛そのものになるでしょう。それこそが、自分や周囲の人たちへの真の奉仕です。自分がいかに愛されていて価値ある存在であるかを理解したことで、あなたの癌は治ったのです。同じように、その理解がこの世で天国のような生活を創造する助けとなるでしょう。・・・」