お任せして、面白がる

前祝いの法則

 この辺りも印象に残りました。

 

P245

 僕自身、メンタルがとても弱かったので、いま、メンタルが弱い子の気持ちに寄り添ってあげられるんです。過去の僕自身を助けてあげたいって思いなんです。

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 そしてなにより、学生たちに、「可能性をあきらめるな!」って応援したい気持ちでいっぱいなのは、自分が昔、あきらめてしまった後悔があるからなんです。

「自分の可能性にフタをするな。おまえの力はそんなもんじゃない」

 これは、過去の自分が一番言われたかったことなんです。

 それをいま、伝えられるからこそ、これだけこの仕事にやりがいを持てるんです。

 いまはわかります。

 悪夢のような過去も、僕の人生に欠かせなかった。最高の未来の伏線だったのです。

 起きてほしいことがベストではないんです。

 起きたことがベストなのです。

 自分は、ベストを尽くし、その結果は天の采配にお任せすればいい。

 そうすれば、プロセスを思い切り楽しめます。

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 それが、人生を面白がるってことなんです。

 喜びが人を大きくし、哀しみが人を強くするのです。

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 ほんとうの結果とは勝ち負けではないんです。

 あなたの愛が深まることがほんとうの結果です。

 ほんとうの奇跡とは、外側で起きるものではなく、

 あなたの内側(心のなか)で起きるものなのです。

 進化とは、目に見える、すごい結果を出すことではなく、すごい誰かになることでもなく、愛が深まり、君が君らしくなることなんです。

 

P266

 ・・・「楽しむ」とは、ベストを尽くした先にあるものです。

「ほどよい緊張感」と「集中状態」、そこに「楽しさ」が加わると、爆発的な奇跡が起きるのです。まさにそのことを伝えている、ミュージシャンの甲本ヒロトさんの言葉をご紹介しましょう。

「僕はいろいろなところで人に聞かれるんだよ。

『楽しきゃいいのか?』って。

 いいんだよ。

 そのかわり、楽じゃないんだよって。

 漢字で書いたら同じじゃんって。

 でもね、楽しいと楽は違うよ。楽しいと楽は対極だよ。

 楽しいことがしたいんだったら、楽はしちゃダメだと思うよ」

 

P274

 ・・・人生をフルスイングした人生最後の日の自分から、いまのあなたに感謝の予祝レターを書いてみよう。

 ひすいも書いてみました。・・・

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 いまの僕は、「起きることはすべて愛を深めるために起きている。いいことも悲しいこともすべてにかけがえのないギフトがある」とわかっているから、なにが起きてもありがたいという心境だ。

 そして、残りの人生が少なくなったいま、はっきりとわかるんだ。

 生きていること、それは祝福そのものだったと。

 未来の僕から、2018年のひすいこたろうに伝えたいことはなにもない。

 なぜなら、君の未来は、どう生きようが、ここにたどり着くからだ。

 自由にやれ。

 そして間違ったなら、その間違いこそが君の体験したかった正解だから味わい切ればいい。

 だから、起きることを信頼してだいじょうぶ。

 人生は長い夏休みみたいなもんだよ。楽しんで!

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