笑えるスピリチュアル

笑えるスピリチュアル

さとうみつろうさんのブログが本になった「笑えるスピリチュアル」を読んでます。
おもしろいです(笑)
巻末にたくさん付いてるポストカードのイラストも、妙に味がありました。
さとうみつろうさんのファンのイラストレーターえもりあけみさんhttp://emori-akemi.shop-pro.jp/の作品だそうです。
短いお話が18本載っていて、こちらは、人生はゲーム?というお話です。
ちょっと端折ってしまうので、おもしろさが半端になってしまうかもしれませんが…

P76
(……天上界の、とある電器屋さんにて……)
「いらっしゃいませー。今日は、何かお探しで?」
「最近、暇過ぎて、何か新しい娯楽を求めてるんだけど、なんかない?」
・・・
「・・・先ほど発売された、『マトリックサー』です。これは実際にアメリカの大学で研究されてるんですが、脳に電極を付けます。すると、味覚、聴覚、視覚、触覚、嗅覚、全てをリアルとして感じることが出来ます。・・・」
「おぉ、これはマジでいいねぇ。うっほー。香る!見える!!味わえる!!!!スゲーじゃん!!ちなみに、この、マトリックサーで体験できる物語は、何本くらいあるの?」
「無限の物語を用意しております。なんだったら、あなたが物語の設定を自分で創った後に、マトリックサーにカセットを入れて、体験することもできます。・・・」
「すげー!!よし、じゃあ、ちょっと作ってやってみるね。主役はもちろん、僕で……。えーと、ビル・ゲイツ並の金持ちの家に生まれる設定にして、容姿はもちろん、チャン・グンソクみたいな感じで、でもって、生まれて死ぬまで、楽しいことばかりが起こる物語を作って……、よし、セット完了!!!おー!や、やっべー!!めっちゃ楽しい、なんだこのゲーム!!!」
(……5時間後)
「ねー、ちょっと、店員さん、来てくれる?」
「もう、ナンすか?…」
「いや、マジでむっちゃ楽しいねんけど、次に何が起こるかわかってると、意外に楽しめないんだよなー。なんていうか、いま、一万円札を屋上から毎日バラマいて遊んでいたんだけど、なんていうか、臨場感が足りないんだよねー。『これはただのゲームだ』って、すぐに冷めちゃうから。なんか、方法無い?」
「当然、みなさま同じことをおっしゃいますので、このマトリックサーには、これがゲームであるという記憶を一度消去する機能があります。この機能、ONにしましょうか?」
「おーおー!!そうしてそうして!!・・・」
(……5時間後)
「ねー、ちょっと、店員さん、来てくれる?」
・・・
「スイッチのおかげで、コレがゲームであるということを、完全に忘れて、ゲームに没入することは出来た。これは、確かにすごかった。だけど、楽しいことしか起こらない物語って、意外と楽しくないんだね。なんていうか、こう、つらいことやら悲しいことやらがあってーの、喜びなんだねー。・・・よーし、ちょびっと悲しみとかも配合して、ゲームを設定しなおそうっと♪」
・・・
「ギャー――――!!!」
「ど、どうされましたお客さん」(物語の強制解除スイッチをON)
「はぁ、はぁ、はぁ……。はっ!!あー、なんだよ。そっか、ただのゲームだったか。ち。しまった。いや、あまりにもリアルだし、ゲームであるということを忘れるスイッチもONにしてるし、そんでもって、悲しみとかも配合しちゃったもんだから、自分でその悲しみに耐えられなくなっちゃってさー。いやー、めんぼくない。そっかー、ただのゲームかー。よし、もう一度、トライしてみよう。でも、結構難しいなー。コレがゲームであるということを忘れないと、楽しめない。だけどコレがゲームであるということを忘れると、ただのゲームの内容なのに、悲しみにマジ怯えちゃう。いやー、けっこうむずー。まぁ、でもいっか。どっちみち、マトリックサーをOFFにして、目が覚めたら、『結局あれはただのゲームだったんだ』って思い出せるんだから。どれだけ、ゲームの中で怯えようと、本当の自分は傷つかないんだから。・・・」

さてさて、この自分で創った物語をちょっと思い出してみるセミナー、バースヴィジョンコースが、年明けにあります(^^)
何をしようと思ってこの世に来たんだっけ?と思い出してみると、2016年もいいスタートがきれそうです♪
1月24日、よかったらどうぞご参加ください。
お申し込みはこちらです→http://www.aqu-aca.com/seminar/birthvision/