小林りんさんのお話

茶色のシマウマ、世界を変える―――日本初の全寮制インターナショナル高校ISAKをつくった 小林りんの物語

「茶色のシマウマ、世界を変える」
日本初の全寮制インターナショナルスクールhttps://isak.jp/jp/を作った小林りんさんの物語を読みました。
著者の「おわりに」の最後に、あるジャーナリストが小林りんさんに送った言葉が紹介されていましたが、その文にぴったりの方で、こんな人がいるんだとびっくりしました。
 その言葉は

Your calling is where your heart’s joy connects with the world’s deep pain.
 自分が心底楽しいと思えることが、世界の深い悲しみと出会った時に、あなたは自分の運命と出会う。

 この小林りんさんに学校を作ることを持ちかけた方(谷家衛さん)は、こんな第一印象を持ったそうです。
P183
「第一印象ですか。まず、すごいエネルギーがある人だなって思いました。りんちゃんは、エネルギーの量がとにかく尋常じゃない」・・・
「女性を形容するには妥当じゃないかもしれないけど、まるで雑草みたいな人です。どんな環境からでも這い上がってきそうな感じ、とでも言えばいいか。初めて会った日、話をしながら、この人は何をやっても成功するだろうなと思ったことを憶えてます。学校をつくりたいと考え始めた2001年頃から、僕はやってくれる人を探していたんだけど、条件に合う人がなかなか見つからなかったんです。りんちゃんに会って、まさにこの人だと思った。モルガン・スタンレーで不動産の仕事を経験し、ベンチャー企業に行ってゼロから事業を興す起業の面白さを知り、JBICで円借(士示欠)の実務を手がけ、スタンフォード大学院で教育学の学位を取って、UNICEFストリートチルドレンの教育プロジェクトをいくつも立ち上げて・・・・・・っていう彼女の経歴は、まさに新しい学校をつくるというこの仕事に打ってつけだと思いました。ビジネスパーソンとしても極めてタフで優秀だし、起業家としての資質も経験もある。教育援助のプロフェッショナルで、人脈も豊富という。こんな人もいるんだなあと、正直驚きました。まるで、この仕事をやり遂げるために、キャリアを積んできたんじゃないかっていうくらい、ぴったりの人だった」