桜井章一さんの本から

運に選ばれる人  選ばれない人 (講談社+α文庫)

私は何か勝負事をする訳ではないので、それほど強く運を意識することはあまりありませんが、この本には、普段の生活の中で心に留めたいことがたくさん書かれていました。

P21
 自分を取り巻くさまざまなものに対して感性を磨いていけば、みずから運をみつけられるようになります。なぜなら運の動きは微細なもので、それは感じ取るより他ないからです。
 運はどこかへいけばあるというものではありません。でも感じられる人にとっては、すでに運はそこらじゅうどこにでもあるものなのです。

P35
 海へ出ると、・・・誰がサザエを多く獲れるかとか、・・・私はもう60歳を越えていますが、20代の若い連中と競争をしても負けることはありません。
 サザエは岩と同じ保護色をしているので若い人たちはなかなか見つけられないのですが、私の場合は目で見るというより岩とは違うものがあるなというのを全身で感じ取って次々と獲っていきます。この時私は海と完全に一体になっています。
 対象をとらえる時、目で見るという行為は頭を使った認識になるので限界があるのです。でも「感じる」には限界がありません。