役まわり

なるほどの対話 (新潮文庫)

よしもとばななさんと河合隼雄さんの対話集にも、昨日の記事につながるようなお話が載っていました。

P122
河合 ・・・少数精鋭というけれど、少数精鋭のグループは絶対ダメなんです。お互いのなかで疲れ果ててしまうから。精鋭でない人が混じっているから、だいたいうまいこと行くんですよ。・・・

吉本 本当にそうですね。みんなの個性がぶつかり合ってたら、気の抜けるところがなくなっちゃう。

河合 そういうグループで、鈍い役で入ってる人もいるんですよ。日本人で音楽家のラベルの友だちだった人がいるんだけど、ラベルがその人を好きで好きで、ずっと付き合っていた。で、どんなに素晴らしい人なのかと思ったら、な〜んも素晴らしいことないんですよ。だからいいんです。そういうことをわきまえてクリエイティブな集団に入っている人もいます。そういう人がいてくれないと、さっき言われたように、研ぎすぎた刃ばかりが当たることになるからね。その間に、こう、ボヤボヤとしている人も必要なんです。・・・

どうしても精鋭の方がかっこいいので、自分がそうだったらいいのにな〜と憧れますが、キャラ的に私は鈍い役の方に向いてる気がします(笑)