マンガなのでとてもわかりやすくて、いい本だなと思いました。
最初に、原作者のジュリー・ダシェさんの言葉がありました。
私はこの作品をあなたたちに捧げます。
社会の規範から逸脱しているあなたたちに。
あなたたちは時に❝どこか過剰だ❞と言われ、時には❝何かが足りない❞と言われます。
そこにいるだけなのに、当たり前から外れてしまいます。
でも、あなたたちは言わば、❝正常❞の押しつけを鼻で笑っているのです。
あなたたちには治療すべきところなんてないし、変えるべきところもありません。あなたたちに何か役割があるとすれば、鋳型に収まることではありません。むしろ他のあらゆる人たちを檻から解き放ってあげることなのです。あなたたちには舗装された道なんてふさわしくありません。あなたたちは自ら道を切り拓き、踏みならされた安全な道を通ろうとする周囲の人たちを、自分の道のほうに導くのです。
心の奥深く眠る本当の自分を知り、その特異性と和解して、あなたたちは逆に人の模範となることができるのです。私たちは皆、規範という首枷に拘束されながら生きていて、尊敬の念と寛大さを持つことができずにいます。あなたたちはその首枷を粉々にすることができるのです。
あなたたちの❝違い❞は問題ではありません。それはむしろ答えなのです。
その❝違い❞は、正常性という病にかかった私たちの社会の特効薬なのです。