ありがとう

君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉【電子特典付】

 あとがきにいろんな方への感謝の言葉があるのは普通のことといえばそうなのですが、不思議と響き方が少し違いました。

 

P230

 前著を書いてから、早2年。

 その執筆が非常に大変だったこともあり、本を書くことはもう二度とないだろう、そう思っていた。

 そんな中、世界は2年の歳月を経て、まったく別のものになってしまった。

 新型コロナのパンデミックだ。

 世の中は、どんどん暗くなっていく。

 そんな世界を、少しでも変えられないだろうか?

 そう思い、またしても本を書いた次第だ。

 ・・・

 そして、前著に引き続き、この本の印税も全額寄付させていただくと決めている。

 今回もみんなの喜ぶ顔を思い浮かべることで、書き進めることができたんだ。

 自分の銀行口座の数字が少しばかりゴージャスになるためだとしたら、絶対に書き進められなかっただろう。

 だからこれは、みんなと書いた本だと思っている。

 そんな本だからこそ、得られる印税はみんなのために使わせてほしい。

 みんな、本当にありがとう。

 そして、俺を支えてくれる友人たちや家族へ。

 俺が道を踏み外すことなく歩んでいけるのは、みんなのお陰だ。

 どんなに時が経っても、変わらず仲良くしてくれて本当にありがとう。

 こんなにも愛情を持って育ててくれて、本当にありがとう。

 

 それから俺の会社で働いてくれている、すべてのスタッフ達へ。

 みんなの成長や、みんなと成功を分かち合えるその瞬間が、俺の頑張る理由になっている。

 たくさんの会社の中から俺の会社を選んで、そして一生懸命に働いてくれてありがとう。

 社長はつらい!なんて本には書いたけれど、俺は君たちの社長でいられて、本当に幸せです。

 

 それから、それから。

 コーヒーと、大好きなアーティストへ。

 眠くなるたびに、俺をいつも覚醒させてくれました。

 書くのに疲れたときも、歌声を聴くとまた頑張れました。本当にありがとう。

 

 出版社のスタッフ達へ。

 期日に関していろいろとやり合いましたが、最後まで俺と向き合ってくれて、本当にありがとう。

 

 そして最後に、読んでくれた君へ。

 俺からこの言葉を贈って、終わりにしたいと思う。

「自分は、常に自分の味方であれ」

 これは、俺が大切にしている言葉だ。

 ・・・

 この本の中で、俺は君に、成功や勝利が正義だ、諦めるな、夢を追え、なんて書いてきた。もちろん、これは本心だ。

 でも別に、君がそれをできなくたっていいんだ。君は君だから。

 マイペースに生きたって、ちょっとぐらいサボったって、そんな君もきっと素敵だし、俺は変わらず君を応援し続ける。

 

 だけど、どうか自分だけは、自分の味方でいてほしい。それだけは約束してほしいんだ。

 大きな失敗をしてしまったとき、誰かに自分を否定されたとき、惨めに敗北したとき、そんな時は自分のことが嫌いになりそうにもなるけれど……。

 どうか君だけは、自分の味方であり続けてほしい。

 そして、頭の片隅でもいいから、俺のこの言葉を思い出してほしい。

 世界中が君を非難したとしても、何があっても、俺だけは君のことを肯定し続ける。

 約束するよ。ローランドはずっと君の味方だ。