人生の本

アフターライフ―――亡き兄が伝えた死後世界の実在、そこで起こること

ここに書いてあった「人生の本」の話…すごーく興味深かったです。

P171
 どの魂も、地上に降りる前に、それぞれの「人生の本」を書いてから生まれる。けれどもその地上での人生には、君に変化をもたらすような出来事が書かれている。人生の変化を恐れる人は多いけど、実際のところ人生が変化するっていうのは、「人生」というケーキに砂糖が2倍かかるようなものだって思えば、面白くないかい?
 それに人生はある程度計画通りに進むって言ったけど、その計画から外れない限り、たくさんの自由がある。自分の周りの環境は子どもの塗り絵みたいなもので、あらかじめ線で絵が描かれているけど、その線は消すことだってできる。空白に色をつけて、線を変えることだってできるんだから。
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 僕は生前、自分で選んだ場所で実際に失敗など何ひとつしていない。もちろん、たやすい環境ではなかったけどね。僕の人生のほとんどは、僕の新たな役割、つまり君と一緒に本を書くための準備に費やされていたんだ。
 人々のイライラ、落胆、恐れ、望み、そして偉大さを実体験しないと、人を助けることはできない。実際に同じ立場に立って経験してみないと、本当にはわからないものなんだ。だから、僕は人生でそれこそいろいろな立場を経験してみた。ジャンキー、哲学者、ヒーラー、悪党、慈善家、悪人、そして僕の一番のお気に入りの悪ガキ天使の役。僕は自分が聖人だったなんて言うつもりはさらさらないけど、自分の思ったように自由に、時には法に反することまでやりながら、僕の心と魂はいつも素晴らしいものを探し求めていた。人助けは、ずっと大好きだったよ。
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 僕が10代の子どものための薬物依存症回復施設を開いた時のことを覚えている?
 僕は施設にいた子みんなを愛していたし、彼らもそれを知っていた。・・・薬物犯で逮捕された人を助けるためにニューヨーク市の裁判所で交渉役として働いた。・・・まあ、それも自分が刑務所に入るまでのことだったけど(笑)。
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 君もわかっているだろうけど、僕は今度もまた、他人の魂を助けたいと思っている。僕の人生の本のページを通して、みんな孤独じゃないことに気がついてほしいんだ。少しでも自分が永遠の存在なんだと感じてくれれば、死への恐怖も少しはやわらぐだろう。