この辺りのことも、大事だなーと思いながら読みました。
P96
引き寄せの法則は、あなたがそれを誰に対して思ったのか、対象は関係ありません。たとえ自分以外の人に対して思ったことであっても、それと同等のものを引き寄せるのは自分(自分が体験することになる)という仕組みです。
半年ほど前、私にとって家族と同じくらい近い大切な人(Aさん)が、ある人(Bさん)から中傷を受けました。・・・
私はその噂を聞いて怒り、強く反発しました。・・・
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これまで、Bさんから同じような攻撃をされた人を見てきた私は、今回あまりに近い人がその被害に遭いながらも何もしないのを見て、「私だったらこうする!!」という対策を細かく考えました。もし私がBさんと向き合ったとしたら、と想像して話すセリフまで考え、どちらかと言えば弱腰のAさんを叱咤激励しました。
「Aさんは微塵も悪くないんだから!もっと怒った方がいいよ」
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するとそれから数カ月後、私自身に似たようなことが起こってしまったのです。・・・幸いそれは大ごとになる前に消えましたが、私がAさんを助けるために用意していたセリフをそっくり言わなくてはならない場面に遭遇したのです。
「あれ?結局、言ってる……汗」と思いました。・・・
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・・・もし本当にAさんの状況を救ってあげようとするのであれば、やるべきことは他にあったのです。
それは、Aさんがその状況から脱した幸せな状態を思い描いてあげること、・・・怒りの気持ちをあおり、Aさんを𠮟咤激励するなどむしろ逆のことでした……。
これは他の状況の場合でも言えることです。他人にできる一番影響力ある方法は、相手の解決していない問題にフォーカスするのではなく、解決した後の状態をイメージし、すでに解決したつもりで(その問題がないかのように)その人に接することなのです。
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近い友人や大事な人に対してだけではなく、日々耳に入ってくる悲しい事件や災害に対しても、自分自身が具体的な行動を起こさない以上は、「ただ心配をする」というのは逆効果になります。「気にかける=ただ心配する」ではなく、「気にかける=その人たちの明るい未来をイメージする」になる必要があるのです。
P113
物事を好転させるために最も大事なことのひとつは、「予想外のことが起こったときに、それを失敗と捉えない」ということです。・・・「もしかしたら、そっちの方がいいのかもしれない」と思うことです。
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違う言い方をすれば、「あるがままに受け入れる」ということですが、突然これを言われると、嫌なことを我慢したり、自分の希望はなくすべてを流れに任せる、ということと勘違いしがちです。それよりも、「きっとそっちの方がいい(一見、不利なようでいて、実は私にとってベストなことが起きている)」と捉えると、気持ちがとても楽になります。そして、自分がそう捉えると、実際にそのように物事が展開していくのが「引き寄せの法則」なのです。
何か(予想していなかったこと、予定とは違う嫌な方向に進んでいるように感じること)が起きたときというのは、実はそれをきっかけに状況がより良くなるチャンスなのです。
私は最近、予定外のことが起こると「あ、面白いことになってきた」と捉えています。そうすると、これがどんなふうに展開して、私が思っているより良い状況になるか楽しみ、という気持ちになるからです。
「なんだか面白いことになってきた(ワクワク)」はお勧めの捉え方です。
P229
自分の本当の気持ちに気づくだけで、引き寄せる力は強まります。その人自身のエネルギーがはっきりするからです。・・・
・・・本当に望んでいることがわかると、スッキリします。どこにも迷いがなく、それが実現できるかどうかも関係なく、その人なりの「爽快な気分」になります。
「気持ちがスッキリする、迷いがなくなる=エネルギーが強まる」「気持ちがモヤモヤする、迷う=その分、エネルギーが曖昧になる」ということなのです。