ふたりきりで話そう

星野源 ふたりきりで話そう (AERAムック)

 星野源さんの雑談をまとめたMOOK本を読みました。

 ゲストの方々とのお話ももちろんおもしろかった♪ですし、星野源さんのこんな考え方もいいな~と思いました。

 

P129

前回のムックから、さらに距離の近い対談ができたと思います。

仕事でする会話ではない、ふたりきりのただの会話というものはすべて、

真剣な話も、くだらない話も、取るに足らないようなエピソードも、

端折らずに、編集せずに、こうしてすべて記録されたものを続けて読めば、

だいたいなんでも面白いのです。

「自分はつまらない人間だ」

「自分の人生は平凡である」

もしそう思っている方がいたら、

距離のなるべく近いと思う人をひとり選び、

「お互いの生まれた時から、現在まで」をテーマに、

その場で思いついた質問を交えながら、

ただ延々と話してみるといいと思います。

さらにそれを録音し、すべて文字にしてみてください。

人間として生まれ、このめんどくさい社会で生き残っている人というものは、

どんなに自分ではつまらなく平凡だと思っていても、

他人から見れば、ずいぶん面白い人生だということがわかるでしょう。

そしてそこから学ぶことも多いと思います。

他人を尊重し、自分を尊重する。

そんな当たり前のようで、

まだほとんどの人ができていない行為へのその第一歩は、

ただの、雑談だと思うのです。