なんでもほどほど

心に折り合いをつけて うまいことやる習慣

 己の心身の基盤がすべての源、ほんとうにその通り、大事なことだと思いつつ読みました。

 

P142

 長く働いていると、ときには身の丈を超えるような大きな仕事や役割を頼まれることもあるかもしれません。

 私自身も、「これは自分ではちょっと無理やないかしら?」と思う仕事を頼まれることがときどきありました。

 これは無理やと思うことは断りましたけど、「できるかな~どうしよかなあ~」と迷うときは、「まずは引き受けてみて、やってみよか。ダメだったらそのときに考えよう」といった感じで、楽観的に引き受けてきたと思います。

「やろうかどうか迷う」くらいのときは、やってみたらなんとかなることが多いなあっていうのが私の印象です。

 ・・・

 もちろん、無理なときはすぐにSOSを出しましたけどな。もう無理や~と思ったら、助けを頼めばええんです。

 70歳のときには診療所の管理医師の仕事も頼まれてしまって、この歳でいつまで続けられるんかなあと思ってましたけど、結局そのあと7年間続きました。

 でもね、私は人生で厳しいことを己に課していたわけやありません。

 歯を食いしばっていたんやなくて、「今日はこのくらいならできるやろか」と、その日その日でできることを積み重ねていただけですわ。

 それと、「ちょっと無理かなあ、どうしようかなあ?」と思うとき、判断する大事なポイントは自分が健康で元気でいるかでしょう。

 しっかり寝て、食べて、人間関係もそこそこ落ち着いていて、己が精神的にも身体的にもできるだけ安定していることが大事です。

 元気なときには、ちょっとチャレンジする仕事を引き受けてもなんとかなることが多いと思います。でも、反対もしかり。身体や心がしんどいときに、それ以上負担をかけるようなことをしたらいかん。

 メンツとか、ちょっと人よりお金がもらえるとか、そんなことのために自分を犠牲にするのはどうなんやろうか。

 自分が元気やなかったら、何も始まりません。こんなに物にも食べ物にも恵まれた平和な時代やのに、睡眠が不足したり食事が極端に偏ってしまって不健康な人が多すぎます。

 しっかりと眠って、体にいい食事をとって、己の心と身体の基盤を整える。それが、すべての源です。

 何を食べたらいいとかあるけど、なんでもほどほど。ご飯の量も、野菜の量も、お酒も、ほどほど。ほどほどにしていると、不思議なもんで「もっと食べたい」「もっと飲みたい」という欲求も湧かなくなります。

 身体の声にちゃんと耳を傾けてみてください。仕事をがんばるのは、そのあとですわ。