あの世に行った兄らしいメッセージ

アフターライフ―――亡き兄が伝えた死後世界の実在、そこで起こること

この本、とても読み進みやすいです。このお兄さんの語り口のおかげかも?

P91
 ここにもうひとつの秘密があるんだけどね、アニー。あの世に行った兄らしいアドバイスだ。
 他人の目に自分がどう見えているかを心配しすぎないように!
 人なんて、自分が思いたいように物事を見るものなんだよ。
 宇宙での自分の役割をきちんと演じてくれ。
 でも、自分のことをどう見るかを決めるのも自分だということを忘れないようにね。君の役割を他人に決めさせることがないように。

P111
 信じられる?君は宇宙そのものなんだ。
 でも、世間ではそうは教えられない。世の中で教えられることなんて、幻にすぎないんだよ。
 アニー、信じてくれ。君に必要なものはすべて、最初から君の中にちゃんとある。そして、本当の君は、自分の理解をはるかに超えたものなんだ。
 ・・・
 僕は死んで初めて、これまでにないほど自分を愛せるようになった。たぶん、僕は魂まで変化したんだと思う。
 君が地上でやる価値があること、それは自分を愛することを知ることだ。
 僕が「自分を愛せるようになる」じゃなくて「自分を愛することを知る」と言ったのは、「愛せるようになる」ってことはゼロから始めなくてはならないけど、本当は自分を愛する気持ちはすでに自分の中にあるからだ。
 人は生まれ落ちた時に、一時的に記憶を失って自分自身の偉大さをも忘れてしまい、愛される権利を勝ち取らなくてはならないと思い込む。だけど、もともと自分の中にあるものなんだから、勝ち取る必要なんてない。

P147
 量子って、普通は原子を説明するのに使う言葉で、人間には使わない。でも、人間は本当は壮大な宇宙の原子と同じなんだ。とらえ方が変わると、量子はそれまでとは違う振る舞いをして、違う現実へと飛ぶ。だからこそ、僕は物の見方がすべてだと君に伝えたい。
 「すべて」は言い過ぎかな。けれど、物の見方の違いが大きな違いを生む。