図書館で見かけて面白そうで読んでみました。
水木しげるさんのお兄さんと弟さんを含めた、食べ物を中心としたおしゃべりが載ってます。
(エドガー・ケイシーの断食のススメを書いたばかりですが 笑)
この頃は92歳、90歳、88歳でみんな元気、合わせて300歳パーティーをやろうなんて話も出ていて、すばらしいなぁと思いました。
P157
―先生の好きなことは、やはり漫画を描くことですか?
水木 眠ることと食べることです。絵を描くのは仕事だからね。
―子どもの頃からずっとですね。
水木 ゆっくり眠って、しっかり朝飯を食べてから学校へ行くから、いつも遅刻。だから勉強はさっぱりだけど、絵を描くことは大好きだった。
―好きなことを仕事にするのは、つらいこともあるのでは?
水木 漫画が売れ出したとき、それはすさまじい忙しさだった。眠る暇もなく、食べる暇もないくらい。それでも漫画を描くことができた。それは「好きだった」からでしょう。
―自分の好きなことが見つからない人は、どうしたらいいのでしょう?
水木 小さい頃に熱中したことを思い出すこと。
―なるほど。
水木 「私は漫画家に向いているでしょうか?」と私に聞く人がいます。そういう人は、その時点でだめ。本当に好きなら、他人の意見なんてどうでもいい。へただと言われても、向いていないと言われても、描かなくてはいられないでしょう。
―好きということが、成功への第一歩ですね。
水木 でも、好きだから成功するわけじゃない。それでも、好きなことに情熱を傾けている間は、きっと幸せの空気が漂っているものですよ。