宇宙人の訪問

ワンネスの扉 ― 心に魂のスペースを開くと、宇宙がやってくる

 部屋に宇宙人が訪ねてきた体験、興味深いです。

 

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 2006年のある晩、僕は強い警告感で目を覚ました。誰かがアパートに入ってきたという強い感覚があったのだ。僕の意識は身体から抜け出ていった。誰かが僕の意識を身体から取り出したみたいな奇妙な感覚だった。・・・

 その「気配」は男性の印象だった。身長170センチ。髪はまったくない。大きな目で僕をみつめながら近づいてきた。この時点ですでに恐怖感でフリーズしていた。なぜ彼が現れたのか理由がわからず、僕の意識は彼に向って集中していった。できるかぎり遠く離れたいと感じているのに、彼に接近していくしか選択肢がなかった。彼の目からわずか2センチほどの至近距離で対峙した。

 きれいなブルーの肌、瞳孔は人間と同じ形でシルバーグレー。強く印象に残ったのは彼の目から発せられた意識だった。その目で僕の心は奥底まで見通された。そう感じて恥ずかしさでいっぱいになった。彼はただ僕を見つめていただけ。なんの評価も表現もしなかった。・・・彼の目の奥には壮大な宇宙が広がっていた。全宇宙を映し出すような、はるかに違う次元が現れていた。

 その後、何が起こったのかはよくわからない。残念ながら記憶が残っていないのだ。今も思い出せない。

 この出会いの影響で、翌日から3日間ほど、自分の波動が影響する範囲が広がったように感じた。第六感の感覚も鋭利になった。まるで違う惑星から戻ってきたような感覚が続いた。・・・

 しかもその日、この印象的な気配の訪問を体験したのは僕だけではなかった。ちょうどそのとき、コネチカット州出身のアメリカ人の友達が僕の家に泊まっていた。

 この夜、彼もとつぜん警告感で目が覚め、魂が身体から抜け出した。彼の魂は部屋の天井まで飛んでいき、そこから「ケープを着てフードを被った誰かが部屋に入ってきたのを見た」という。その侵入してきた「誰か」からは壮大な意識を感じて畏怖をおぼえたが、その後の記憶はない。ただ、人間ではない存在がアパートを訪ねてきたことだけは翌日もはっきりと憶えていた。・・・