ストレスの影響

ホルモンがわかると一生楽しい

またこの本に戻って・・・
なんとなくは知っていたものの、そういう仕組みだったんですか、と初めて理解しました。

P84
松倉 ・・・またストレスホルモンはリンパ球の数を減らすため、ストレスを受けている人は、リンパ球の割合が低くなります。僕は45%くらいが適正だと思っているんですが、槇村さんはその半分程度。持続的にストレスを受けていることがわかります。

槇村 数字は正直ですね(笑)。リンパ球って、確か免疫に関わっているんですよね。

松倉 はい。リンパ球が少ないと、ヘルペスウィルスが活性化しやすくなります。すると、口唇ヘルペス口内炎ができたり、帯状疱疹ができたり、偏頭痛が起きたりしますし、慢性疲労も生じやすくなります。顔面痙攣から顔面神経痛になったり、耳鳴りから突発性難聴になったり、喉が痛くなったり。それらは全部、ヘルペスウィルスが関係しています。
・・・
 ストレスを受けると、先ほど言ったコルチゾールと、興奮作用のあるアドレナリンが、大量に放出されます。・・・コルチゾールやアドレナリンの放出量には日内変動があり、朝起きたときが一番多く、夕方から夜になると減少していきます。でもストレスでバランスが崩れると、夜になってもこうしたホルモンの量が減らないため、興奮状態が続いています。だから寝つけないし、眠りも浅いし、寝ているはずなのに疲れがとれないんですよね。それでもハイな状態ではあるので、周りからは元気に見えてしまう。
 そういう状態にある人たちの検査結果を見れば、槇村さんと同じように、必ず何らかの物質のバランスが崩れています。そこで患者さんたちに「どんなに寝ても疲れがとれないでしょ」と訊くと、「何でわかるんですか」「占い師みたいですね」と言われるんですが(笑)、すべて数字にきちんと表れているんです。あとは、その数字を整えてあげればいい。