ターラ

ある瞑想家の冒険―悟りに至るまでの半生、そしてその後

こちらはターラについて書かれていたところです。
著者が、自分の生活スタイルは奔放すぎて、もっと霊的なグルらしく変わる必要があるのではと気になり、マスターたちに「俗世で普通の生活をしたマスターはいないのですか?」と尋ねたところ、ターラだ、という答えが来たそうです。
以前、チベット展でグリーンターラに妙に魅かれて、ペンダントヘッドを買ったことを思い出しました。

P288
 わたしはチベットの書物でターラについて調べ、彼女が本当にとっぴで予想もつかないことをするタイプということを知った。・・・彼女は、女性があまり機会を与えられない時代に女性として生まれ、普通の人間のような生活をした。そして、衆生がカルマの痛みから抜け出る方法を見つけられるよう、功徳を積んだ。最終的に彼女は素晴らしい功徳を重ね、あらゆる仏陀が訪れてきた。彼らは彼女の偉大なおこないを認め、こう言った。「あなたは衆生のために素晴らしい功徳を積んだので、いつか男性として生まれ、生ける仏陀となります!」
 仏陀になる前に男にならなくてはならないと聞いて、ターラは驚いた。「わたしは今生で生ける仏陀となり、女として、そして本当の男として、地球で悟りを得ることを誓います。悟りは肉体からもたらされるものではありません。私は男でも女でもかまわないのです。ひとりの女として真の人間として生き、どんな姿形で生きるかは重要ではないことを世の中に示します。どんなカルマをもっていようと、どんな生活様式をしていようと、悟りは誰にでもひらけることを衆生に示してみせましょう」

なんだか、ターラファンクラブがあったら入りたくなるような宣言です(笑)