つづき

プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界

この本、ほんとにすごくおもしろかったです。
探偵推理小説でも読んでるかのように、続きが気になって引き込まれました。
今までの臨死体験本との違いを語っている部分をまずご紹介したいと思います。

P172
私がじきに気づかされたのは、自分が体験したのは理論上ほぼ完璧なかたちの臨死体験であり、おそらくは現代の類例の中でももっとも説得力を持つものであるということだった。このケースについて大切な点は、私個人に何が起きたかという問題ではなく、それを幻想として片づけることが医学的観点から見て絶対的に不可能である点にあったのだ。

P179
医師や科学者にそれについて確認すると、臨死体験は生命活動を維持しようとあがく脳が生み出した空想の産物であって、それ以上のものではない、やんわりした口調できっぱりとそう言われることが、じつに多い。
自ら体験した者として、医師の私はそれとは異なる見解を語ることができる。・・・
かつての自分を含め、ほかの医師たちが口にするはずの説明を、ひとつひとつ検討していった。