木内鶴彦さんのお名前はずいぶん前から見聞きしながら、本を読むのはこれが初めて。
とても興味深い内容でした。
ちょっとおもしろいエピソードとして、臨死体験中に江戸時代の歌人の意識に入り、目の前の和紙に名前の鶴彦の「つる」と書いた、というお話がありました。
蘇生してから、その文字の残っている家を探し求め、京都の旧家にたどり着いたそうです。
P47
その家には、歴代の当主が詠んだ和歌を集めた歌集がありました。
子孫の方から、歌集の中に、意味をなさない「つる」の言葉が入った歌が一首あること、子孫の間では代々、それが謎となっていたことを教えていただきました。
その歌には植物の蔓も、鳥の鶴にまったく関係なく、ましてやその箇所に「つる」の文字があることは、字余りであるばかりか、洒脱さも名家の歌人ならではの味わいもなく、ただの蛇足にすぎないとのこと。解釈のしようがないので、子孫の間では、「なぜ、つる?」と長らく疑問に思われてきたとのことでした。
私は自分の臨死体験の話をし、特別にその歌集を見せていただきました。
すると、ありました。「つる」の文字。間違いありません。あのとき男性の体の中に入って、私が書いた「つる」です。
他にも、自分の子ども時代、上から大きな石が落ちてきたことに気づかず「危ない!」という声が聞こえて、危機一髪助かったことを思い出し、臨死体験中にその場面に行ってみたら、声を発していたのは臨死体験中の自分だった、というエピソードもありました。
この部分を読んで、先日寝起きに手を触れてヒーリングしてくれたユーノーという存在が「私はあなたですよ」と言っていたのを思い出し・・・もしかして肉体がなくなった後の自分だったのかも・・・?と思ったりしました。
時空を超えてつながる世界・・・不思議でおもしろいです。