呼吸の先生と谷川俊太郎さんのお話、やっぱりそうなんだ、と共感するところが多かったです。
P4
加藤俊朗さんは不思議な人だ。・・・加藤さんの言うとおりに呼吸し、からだを動かしていると、時には居眠りが出るほど気持ちがいい。痛いこと苦しいことはしない、がんばらない無理しない、とにかく気持ちよくやるという先生だから、生徒の私も緊張しないで楽しめる。加藤さんが自分のアタマ(左脳)というよりは、カラダ(右脳)の感覚と行動を通して身につけた独特な宇宙観、人間観が私にとっては新鮮で、いまだに私は彼に驚かされている。新聞は読まないしテレビも見ない、雑誌も読まないしネットも見ない、そのくせ世の中の動きには敏感で、突発的なマイブームがあるのが面白い。最近では村上春樹(最新作ではなく、初期のものからブックオフで買っている)、空海(難しい論文よりも小説になっているものから自分流の空海像を思い描く)、マイケル・ジャクソン(そのからだの動きに私には感じ取れない波動を感じているらしい)。一時は矢沢永吉もブームだったが、いつの間にかミック・ジャガーにとって代わられた。
加藤さんの中には子どものように常識に捉われないあどけない一面と、組織の中でもまれてきた大人の世間知が同居している。・・・加藤さんには言葉を通してではなく、目の前にいる人間を直接感じ取って判断する能力があって、混んだ電車などでは人々の発しているネガティブな「気」に気分が悪くなることもあるらしい。
・・・
何につけても速度が重要視されるこの時代だが、スローフード、スローライフというようなことも言われ始めている。加藤メソッドは、この<今>を通して<永遠>につながること、この<ここ>を通して<宇宙>につながることを目指している。そのようなゆったりした時空に生きるためのヒントが、この本にはいろいろあると思う。
P24
質問4 呼吸法はいつどんな場所でするのがいいですか?
電車の中や喫茶店でしても有効なのでしょうか?
・・・
基本的な考えを言いますね。健康も病気も夜つくられるんです。ですから健康になりたい人は寝る前にするといいです。気持ちよく寝ることです。これ絶対ですから。
・・・
ここ一番というときは集中力を高めリラックスする必要があります。
呼吸をしてください。
・・・
そしてできるなら静かなところがいいです。
禅寺、湖畔のそば、樹木の下、自然なところです。
家の中では、静かで整理整頓されているところです。
時間のある人はまず五~十分くらいから始めてみてください。時間に余裕がない人はもっと短くても大丈夫です。
どのくらいやらないといけない、というのはありません。
できるところで、できる長さでいいんです。
困ったとき、緊急のとき、切羽詰まったとき、人生の岐路に立ったときは、必ず一呼吸入れる。これです。
「継続は力」です。つづけることが大切です。
いいクセ(習慣)を身につけてください。
P59
人間が健康になる、元気になるための生活の知恵が、
「宇宙のエネルギーを使うこと」
であることは間違いありませんね。
気功の世界では、息を吐くことを呼気といい、息を吸うことを吸気といいます。吐く息にのせて、からだの不純物を出していきます。もちろん目に見えない心の濁った感情も、吐く息にのせて運んでいきます。
・・・
昔の人は気のエネルギーが自然界の現象から、人間の精神、健康にいたるまですべて関係していることを知ってたようですね。
気は生命エネルギーです。
宇宙の意識と情報をもった波動です。
宇宙の微細な波動を取り入れると、自分の粗い波動が細かくなるようです。
P80
ひとついいことを書きます。
宇宙はスピードが大好きです。
第六感が働いたら、すぐ行動に起こすこと。
言い方を変えると、直観、ひらめきが浮かんだらすぐ行動を起こすといいですよ。
P99
ぼくは本当の幸せは、心が豊かになり、魂が喜ぶ世界だと思うんです。
足りることを知って生きる。
愛のある精神で生きる。
調和の心で生きる。
誠の心意気で生きる。
魂は、エネルギー体ですから物質をあまり求めません。
足りることを知ってますから。
悩みや苦しみのない人生を送るための、明るい見通しを立ててくれるのが気づきなんです。
悩みからの解放、苦しみからの解脱は「気づき」さんが知ってますね。
そして気づきは、前に進むのが条件です。進化する。成長するということと同じなんです。だけど人は成長の前に、退化することがあります。
それは気づきへの前段階です。
退化を繰り返しますといつか気づきます。痛い目にあうと気づきやすいです。
人間は、前に進むだけではないのです。前進したり後退したりして、成長していくと思っています。
P121
だれにでも辛いことはあるんです。だからって、どうってことはないんです。乗り切っていける力を人はだれでももっているからです。その力が湧き出てくるところが丹田です。だれでも人生の荒波を乗り切れるということです。こういう力をもったお母さんを「肝っ玉母さん」と呼ぶそうです。ですから丹田は「肝っ玉母さん」ですね。
今、世の中乱れていますよね。
人の心が荒れてます。
想念の波動が荒れて低くなってます。
右を向いても左を見ても、景気の悪い話ばっかりです。このようなとき、淡々と颯爽ハツラツと生きられるように感じられたら、丹田ができてきた証拠です。物事に動じなくなってきたら、肚(はら)ができてきたんです。
P155
魂のことをすると
愛に行きつきます。
許す。
与える。
「我」を捨てる。
それが大事なんです。
悪いことをしているのに、
いいことをしてると思ってる。
みんな勘違いしているんです。
P182
加藤 先生は、最初から詩一本だったわけでしょ。
谷川 なし崩しにそうなっただけ。僕は最初から詩を仕事にしようなんて、ぜんぜん思ってなかったんです。学校にも行ってないし、大学に行く気もなくて、これからどうやって食っていこうか悩みました。
加藤 他にやってみたいことはなかったんですか。
谷川 僕は模型飛行機なんかつくるのが好きで、工業デザインに興味があった。自動車のデザインとか、そういうほうに進みたかったの。
加藤 それははじめて聞くね。
谷川 だけどぜんぜん数学できないし、絵もそんなうまくなかったから、はじめからダメだなと思った。その代わりに詩が書けたわけです。どうやって食っていくかを考えたらそれしかなかった。当時はお金がもらえるんだったら何でもよかったんです。
加藤 それはわかりやすい(笑)
谷川 わかりやすいでしょ。詩を書くしか能力がなかったってことなの。でも普通の人はそれ聞いて、「ああ、そう」じゃないよね。
加藤 そりゃそうです。
僕は、集団就職で15歳で瀬戸内海の島から東京に出てきたんです。自分に何ができるかなんて、まったくわからなかった。だから会社に勤めても1、2年で辞めちゃうんです。
谷川 辞めちゃうのか。
加藤 面白くないんです(笑)
職を転々として、20歳頃までに七つ八つ変わりました。先生は、なんだかんだ言いながら、詩の道一本、生きる達人です。
谷川 だってほかに道がないもん。
加藤 僕の場合は働いていても、何か違う。こんなはずじゃないって思いがずっとあったんです。でもそれが何なのかずっとわからなくて、もんもんとしていたんです。
谷川 僕は受動的なんだと思う。・・・流れでやってるうちに面白くなって、深入りしたの。
・・・
加藤 いまのほうがよっぽど生き生きしてます。
若いときは、ホントどうしようもなかったんです。
目の前のこと、家族を養うために無我夢中だっただけです。
谷川 呼吸は?
加藤 やろうと思ってやったんじゃないんです。流れでやっただけです。
谷川 じゃあ僕と同じじゃない。流れでやったんなら。
加藤 そうか(笑)
P232
呼吸は直感力を引き出して奇跡を起こすんです。
奇跡の源泉は呼吸なんです。
これをすごいと言わず何をすごいと言います(笑)
呼吸―魂―直感力―奇跡
この直感力を使わないと大損ですよ。
アインシュタインも言っています。
「私たちの生き方には二通りしかない
奇跡など全く起こらないかのように生きるか、
すべてが奇跡であるかのように生きるかである」
