奇怪ねー台湾

 ヘミシンク&ミディアムシップの宿泊セミナーのお手伝いをして、戻ってきました。

 みなさんからこれまでにあった不思議な話をたくさん伺ったり、セミナー中にもいろんなシンクロが起こって、見えない世界をとても身近に感じました。

 ・・・という話とはなんの関係もないような、ちょっとあるような?最近読んだ本のご紹介です。 

 

奇怪ねー台湾 不思議の国のゆるライフ

 

 著者が台湾に来て二年目、2005年に書いた本のリニューアル版とのこと。

 台湾あるあるみたいな感じでしょうか?おもしろかったです。

 

P161

 台湾の人は、自分と人の差を気にしない。自分の中で完結している。これは一番いいことだ。自分が作りたいから作り、唱いたいから唱う。どれもこれも携帯ストラップやステッカー、Tシャツ等と、人と同じようなアイテムでも、自分が楽しいからアートマーケットに出店したり、ネット上で発表する。たまにパクっていても、周りも本人もヘッチャラで、表現する行為をとっても楽しんでいる。人の目を気にして、やりたいことをしないより、このほうがよっぽど健全だ。不思議なファッションの人が町中にいるのも、人と自分を比べたりしないから。容姿が、あれれ、な人でもキメキメの表情を作ってポーズをとり、町中で撮影会。撮った写真を人に見せまくる。ぶきっちょでも作品を発表する。運動神経が悪くてへんてこなフォームでも積極的に運動し、音痴もカラオケのマイクを離さない。センスが悪くても、ファッションを自由に表現する。みんな明るい。

 台湾のにぎやかなウィキペディアでも、そのことがよくわかる。たいして有名じゃなくても、バンドなんかをやっているとしっかりサイトに登録されている。それが「あんたもか」と思うようなほぼ一般人でも。友達か身内の仕業で成り立っているわけだ。ただ、この自由さ、時に周りに迷惑をかけることもある。経験がなくても、夢と勢いでどこかからお金を集め、食堂やカフェを開く。だからマズくてびっくりさせられるお店が多いのも事実。食べちゃってお金を払うときには、「己を知れ」とも言いたくなるけれど、これさえなければ、この素直さと勢いはとってもいいことだと思う。

 こうして見ると、日本人は人の目を気にしすぎ。電車に乗ったとたん、窓ガラスに映った自分の顔を見つめまくって、髪を整えてしまったりする。だから、無駄なストレスが多いのかもしれない。

 自分の顔を見ている暇があったら―。

 

①人と自分を必要以上に比べない。

②やりたいことはどんどんやってみる。

③何も考えず自分や人に投資する。

④出来が良くなくてもまったく気にしないで、

 できたことを自慢する。

 

 無駄に見える社会だけど、消費も上がって、景気も動く。台湾人のこんな強さと自由さを学べば、日本の経済は救われるかもしれない。それに心も軽くなる!

 

P172

 台湾の人達がとる奇怪な行動は、全体感やルールはそっちのけです。でも、これがまた悪いもんじゃない。❝素直さ❞とか、❝人情味❞とか、❝単純さ❞が生み出している行動。だから、飲み物の氷を拒否しても、台湾なら満タンのジュースがしらっと出てきます。「今日は気分がいいから多めに持っていきなよ」なんてオマケもあったり。たいしてお歳を召していない人にシルバーシートを競うように譲り合ったりするのも、普通によくよくあるんです。こんなことがしょっちゅう起こるので、いい気分が伝染して、みんながおせっかいやお裾分けをし続ける。だから、もらい物で構成されたトンチンカンなファッションなんかも生まれるのですが、それは置いといて。

 とにかく台湾には、私たちが忘れかけているものがたくさんあります。ここには、飾らない人がいて、人情がゴロゴロしていて、旅行者の私たちにも、その温もりはズカズカとタッチしてきます。

 さんざん「鼻毛」だ「おなら」だと書いたこの本、このおわりに、一体何を言いたいかというと「台湾に来たら、気が楽になります。皆さん遊びに来てください」です。