美の法則

冨永愛 美の法則

 ふと目にとまって読みました。

 100%私自身であり続けること、とか、バランスがポイントとか、大切なことは何事にも共通するのだなと思いました。

 

P30

「美しさとは?」

という問いに対して私が答えられるのは、あくまで「私」の美の基準。

なぜなら「美しさ」とは、人それぞれのものだから。

 ・・・

 だから私が昔も今も意識し続けているのは、

〝100%私自身であり続けること〟。

 誰かのマネをするのではなく、流行りを追うのでもなく、つねに私は私自身であり続けようと心に決めていた。

 ・・・

 ファッション業界も「多様性」が求められる時代。

 アジア人モデルが珍しい存在ではなくなっている今だからこそ、「冨永愛冨永愛であり続けること」が重要だと思っている。

 その人らしい美しさを追求すること。

 これは、モデルの世界だけのことではない。

 すべての女性に伝えたいメッセージだ。

 

P42

 美しさの定義はいろいろあるけれど、いま私が思う美しさの軸になるものとは、「バランス」だ。17歳からランウェイを歩き、たどり着いた、私なりの結論である。

 人はバランスの世界に生きている。

 食べ過ぎればボディバランスが崩れる。

 忙し過ぎて休息がとれないときは、心身ともにバランスは崩れる。

 恋愛も溺れ過ぎると精神的なバランスが崩れてしまう。

 メンタルバランスが崩れているモデルは、ランウェイですぐ分かってしまう。地に足がついていないように見えるし、浮ついた歩き方をする。

 美の基本軸はバランスなのだ。

 だから私は、つねにいいバランスを探している。

 

P55

 美しい立ち方

「姿勢を良く」というと、多くの人は腰を反らせ、あごを引き過ぎてしまうのだが、丹田を意識すれば、体に無理なく、美しい姿勢を保つことができる。

 

1,まず、いつものように立つ。そこから内転筋(太ももの内側の筋肉)にぐっと力を入れる。

2,お尻の穴をきゅっと締める。

3,丹田を意識して引き上げる。その引き上げた縦のラインが、胸の間を通って首を引き伸ばし、頭の先まで突き抜けているイメージをもつ。

4,あごは自然に引く。

5,胸を開き、肩の力をすとんと抜く。

6,足裏全体できちんと立つイメージをもつ。