楽しむ姿勢

ニッポンのココロの教科書

 BIGBOSS新庄さんも、逆境が欲しいって言っていたことを思い出しました。

 

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 先日、コンサルタント福島正伸先生の合宿にゲストで呼んでいただいたのですが、そこで、こんな問題が出されました。

「5万円入っている財布を落としました。これは何のチャンスでしょう?」

「何のピンチか?」という質問ではありません。

 ・・・

 全国から集まった経営者たちが4人ずつのグループに分かれ、「5万円入っている財布を落としたのは、何のチャンスか?」を、みんなで真剣に考えるのです。

 しかし、福島先生の話をまる1日聞いたメンバーでグループワークをするので、みんなアイデアが出まくります。

 なかには、

「5万円入っている財布を落としたのは、世界を変えるチャンス!」

 という人もいました。

 財布の中に、こんなメッセージを入れておくというのです。

「財布を拾ったキミへ。

 以下の中から、キミが感動したボランティア団体へ財布のお金を寄付してください」

 そして、がんばっているNPO法人のボランティア活動をいろいろ明記し、PRしておくというのです。

 これで財布を落とすたびに世界を救えます(笑)

「雨が降ってうっとうしい。これはなんのチャンスでしょう?」
 という問題もありました。

 ・・・

 このワーク、各グループでみんなが盛り上がっているときに、福島先生がひとこと、こう言ったんです。

「困った問題ばかりなのに、その解決策を考えるのに、みんなこんなに楽しそうなのはなぜなのでしょう?

 ……そうなんです。

 困ったことを楽しく盛り上がりながら解決していくのが人生なんです」

 ・・・

 僕は福島先生は世界一のコンサルタントだと思っているのですが、それは、福島先生の話を聞くと、困ったことを楽しめるようになるからです。

 ・・・

 だから、ルパンは逆境に追い込まれると、相棒の次元にこう言うのです。

「面白くなってきたぜ、次元」

 

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 年末の片付けで書類の整理をしていたら、訪問看護師の秋山正子さんの言葉をメモしたものが出てきました。

「今、生きている喜びを味わう。

 一日一日を大切に生きる。

 どんな状況にあっても喜び、輝きはそこかしこにある。

 日常生活の積み重ねが生きるということ」

 

 困ったことを楽しむというお話と、ちょっと似ているなと思いました。

 

 いつも見てくださってありがとうございます(*^-^*)

 お正月は少しお休みして、また数日後に再開したいと思います。

 どうぞよいお年をお迎えください。