大切にすると・・・

ニッポンのココロの教科書

 フィギュアスケート羽生結弦さんも、自分の体や道具やアイスリンクにお礼を言ってるなと思い出しました。

 

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 イチローが、バットやグローブやシューズをとても大切にしていることは有名な話です。

 大リーグでは道具の手入れをしてくれる専属スタッフがいるのですが、イチローは自分で毎日手入れをするのだそう。そして、三振したって絶対にバットを地面に叩きつけない。打って走るときも、そっと地面にバットを置きます。

 打ったときに、そっとバットを置く。バットを大切に扱うのは、世界のホームラン王、王貞治選手もそうでした。世界の頂点に立ったバッターの共通点は、道具を大切に扱っている点です。ちなみに、イチローは泊まったホテルのシーツなどもちゃんときれいにして出てくるそうです。

 これは、とても繊細な感性を持つ方から教えていただいた話ですが、その方によると、たとえばコップに意識を送ると、反応を返してくれるコップと、返してくれないコップがあるというのです。それもおどろきですが、もっとおどろいたのは、意識を返してくれるコップと反応のないコップ、その違いなんです。一度でも誰かに大切にされたことがあるコップは、意識を返してくれるというのです。

 この話、衝撃でした。だって、大切にするということは、物に魂を吹き込むほどの力があるということだからです。

 この話を聞いて、ようやくイチローの秘密がわかりました。

 イチローがバッターボックスに立ったときは、シューズの魂がイチローを応援していたのです(笑)。

 バットの魂がイチローを応援しているのです。

 ホテルではシーツの魂がイチローを応援しているのです。

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 大切にしたものは味方になります。

 大切にすると、物にだって意識を吹き込むほどの力になるんです。・・・

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 ある人気整体師さんから教えていただいた、ちょっと不思議なモテワザ。

 人間って自分の意識(愛)が手先、足先まで届いていない人が多いのだそうです。

 胸や頭のあたりは、自分だという意識が行き届いていても、そこから先は自分の身体でもほとんど意識されていない。

 だから、たとえば片思いのAさんに会っているときに、Aさんの指に、「その指、ステキだね。かわいいね」って心の中で思って(直接伝えなくてもOK)、意識を向けて、大切に思ってあげると、Aさんの指はあなたのことを大好きになってくれるのだそう(笑)。

 すると、Aさんはあなたといると、なんとなく安らぐようになっていくのだとか。

 これ、実践者からの成功報告も多く、ものすごく効果があるようです。