この方も・・・

ヨーガ行者の王 成瀬雅春対談集 “限界を超える”ために訊く10人の言葉

脳機能学者の苫米地英人さんとの対談もおもしろかったです。
少々長くなりますが、刺激されたところが多かったので・・・

P271
苫米地 ・・・場を制するんじゃなくて宇宙を制する。判りますか?この世に映るものは全部自分の宇宙でしょ?相手も自分の宇宙のなかの存在でしょ?自分の宇宙を制すれば宇宙は制せれる。相手と自分が出会った時に出来る場じゃないんですよ。相手が視界に入った瞬間に、相手は自分のものなんです。・・・全ての宇宙は最初から自分のものなんだから、それを確信する。だから次に起こることは本当に起こる。武道だけじゃなくて「100万円自分の前に落ちている」と思えば、本当に出てくる。それが如何にリアルにイメージ出来るか。それがまさに瞑想で、本当にリアルなことは本当に起きる。・・・

成瀬 要は瞑想能力が大切だよ、という話ですよ。瞑想能力というのはイメージ力ではなく意識力。自分がどのくらいリアルに意識出来るかという。だからいま僕はコップを持っているけど、例えば実際に持っていなくても、コップを持っている感触があれば同じなんです。・・・だからイメージじゃなくて意識する。意識というのは自分の身体で本当に体感すること。瞑想で「宇宙の果てに行って戻ってきた」というのは本当に体感しているんですよ。宇宙の果てなんて現実には行けない。ところが瞑想だと行けるわけです。「どうしてそんな事が言えるの」と言えば、その人が本当にそこを体感するからですよ。・・・実感することが重要。その枠をどこまでも広げていければ良いわけですよね。・・・

成瀬 ・・・世界とか宇宙とかいうのは全部自分中心に回っているんですよ。例えば今僕が目を閉じれば世界は無くなっちゃうんですよ。僕のなかで目を閉じた瞬間にこの部屋や全てが無くなればOKなんです。でもほとんどの人は目を閉じた時に「本当は有るけれど見えないだけだな」と思っているから甘いんです。
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苫米地 それは概念を使って説明しているわけであって、それそのものが宇宙そのもののことだから。・・・
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成瀬 ・・・「僕が目を閉じたら見えないでしょ?」と言った時に、「でもいまここに居るよな」と思うことは知識なんですよ。この知識を取っ払った途端に誰も居なくなっちゃうんですよ。・・・重要なのは知識じゃなくて自分のスタンス。自分が今どうなのか?自分は何なのか?自分は何を感じているのか?
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苫米地 ・・・成瀬先生が「目を瞑れば世界が無くなる」と言われているのは、先生は本当に目を瞑った瞬間に死ねるからなんですよ。皆さんは目を瞑っても消えないでしょ?死んでないから。耳が動いちゃってるし、臭いを嗅いじゃってるし(笑)。見えなくても「世の中あるじゃん」と思っちゃうでしょ?ヨーガの達人は目を瞑った時に本当に死んでいるんですよ。・・・要するに自分の感覚を完全にコントロールしようとするということ。生きたまま感覚をシャットアウト出来るのであれば、死んだ人のようにシャットアウト出来るし、目を開くのであればまるでその人の体の中にいるかのように見ることも出来る。本当に見えて、本当に見えないと自由自在にコントロール出来ることがまさにヨーガの修行なんだよ。・・・
 ・・・結局宇宙は全て情報なわけですよ。で、恐らく重要なメッセージになるのはほとんどの人は光を見ず光の反射しか見ていない。・・・

 たぶん、お二人はこういう話をしているんだろうな、と思いつつ、とはいえ私どこまでわかってるかわからんなと思いつつ(^_^;)読みました。