へぇ~面白い♪という話、いくつか。
P109 あなたのために祈っておいた
「将来あなたが結婚する人のために祈りなさい」
季節は秋、カトリック系の女子高の三年生だった私に、シスターが突然申し渡した。何やらわからないが、とりあえず「あなたが無事でありますように!」と祈っておいた。
大学を卒業して社会人一年目、彼氏とドライブに出かけた折、彼が
「僕、交差点で右折しようとしたら、猛スピードで直進してきた車に激突されたことがあってね。車はグニャグニャで廃車だったんだけど、かすり傷ひとつなかったんだよすごくない?」
と自慢げに話した。
「それって、いつ?」と聞いたところ、「五年前の秋だったよ」と答えた。
ちょうどその頃、私は祈っていたのだ。あなたの無事を。
ということで、今年で結婚十年になる。
P235 幸せな誕生日
三月二十日の誕生日。
当たりくじつき自販機でコーヒーを買ったら当たり!
そしたら、もう一回当たり!
おまけに家に帰ったら、以前出していた懸賞の三等「缶コーヒー」が段ボール箱で届いていました!
誕生日を、缶コーヒーいっぱいに囲まれて過ごしました。
P256 音の知らせ
夕食を済ませてテレビを見ていたら、頭の後で、ふだん聞いたこともないような、パーンという大きな風船が割れるような音がした。家には私と家内しかいなかったし、割れるようなものは何もない。私たちはびっくりして顔を見合わせた。
それから間もなくして、県外にいる息子から電話があり「さっき、ゆき(嫁さんの名前)が破水した」と言う。時間を聞くとさっきの音を聞いた時刻とほぼ一致していた。それから数時間後、無事孫が生まれた。
P257 重なるときには重なるもの
七月に娘が生まれました。
そしてなんと同じ日に、いとこのふたりにもそれぞれ子どもが生まれたのです。
同じ日に三人のひ孫が生まれた祖母は、これから誕生日プレゼントが大変と、うれしい悲鳴を上げていました。