食べる物によって、考え方や精神状態など、ずいぶん変わる実感があります。
人それぞれ体質も違いますし、やっぱり何事もバランスが大事なのかなと(;^_^A
あとは、自分の身体の声がちゃんと聞こえる状態を保てれば、それが一番いいんだろうなと思いました。
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内田 健康って、すごくヴァーチャルなものだと思うんですよ。だけど、周りが医療だとか健康法だとか言うから、なんとなく一般的な健康状態というものが実体として存在するとみんな思い込んでいる。・・・
ぼくは一度失敗したことがあるんです。二十七、八歳のときかな、わりと厳格な玄米食をやってたんです、半年くらいかな。玄米と有機野菜だけで、お肉は食べないし、砂糖も摂らない、そういう暮らしをしていた、そしたら、健康になっちゃいましてね(笑)。脂っ気が抜けて、すっきり痩せて。なんだか、お坊さんみたいになっちゃった。・・・そうしたら周りの人が、汚く見えるんです。・・・
・・・レストランへ行ってごはんを食べようとしても、ぼくは食べられないんです。味覚が敏感になってるから。人工調味料が入っているし、砂糖も入っているし、油もまずいし。ちょっと口にしただけで、吐き気がしてくる。・・・すると、自分は日々健康になってゆくんですが、その代わりに、健康になったおかげで、日々どんどん不愉快になってゆくんですね(笑)。・・・で、ある日これでいいのか、と反省したわけです。・・・これはどうも「健康」の概念が間違っているんじゃないかと。それで、きれいさっぱりやめて。ジャンクな食べ物をばりばり食べるようになったんです(笑)。
池上 やめたところが似ているね。わたしも徹底的にやったんです、二年半くらい。菜食というか、野草を食べていましたよ。子どものためだとか何とか言いながら。
内田 すごいなあ。
池上 玄米と野草を食べていた。そうすると、みんながアホに見えてくるんだよ。
内田 そうなんです。ほんとにそうなんですよね。ゴミを食べているみたいに見えるんですよね。
池上 そうすると、人との付き合いもうまくいかない。だからわたしもある日突然やめたんです。で、肉をぱくぱく食べはじめて、こんなにうまいものはない、とか言って(笑)。
