次元のシフト

死は終わりではない

 ヘミシンクで体験するフォーカス27の様子に似ていると思いつつ、読んだところです。

 

P88

 ・・・エネルギー的にぼくは、地球を離れて、それとパラレルに存在する次元へ移ろうとしていた・・・

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 自分がどこへ向かっているのか、何が起こっているのか、さっぱりわからなかったけど、それと闘おうとか抵抗しようという気持ちは起きなかった。その必要も感じなかった。すべてが自然にそうなっていて、しかも、最高に素晴らしかった。

 歩いていくうちに最初に見えてきたのは、例のものすごく明るい光の中にいる何かの存在だった。どうやら、そういう存在は人間の姿かたちをしていないらしいということに、ぼくはこのとき気づいた。あるときは形のある光のように現れ、またあるときは別の形に変身する。

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 しばらくして周囲の風景が変わった。地球上で見たことのあるものも、見たことがないものも、いろいろ見えた。

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 ・・・すごくディズニーっぽい風景を想像してほしい。ただし、もっともっとカラフルで活気にあふれている。街灯や歩道などもあって、まるで公園みたいだ。ここは蝶を始めとして地球で見かけたあらゆる生き物がいる。

 でも、ちょっと変わった蝶だ。極彩色の長い尾をたなびかせていて、その蝶が飛んだあとには、虹がかかったように見える。・・・ものすごくきれいだった。

 ぼくがさらに歩いていくと、スピリットたちが寄ってきて、「この道を行くといいよ。そう、こっちだよ」と声をかけてくれた。みんなほほ笑みながら、同じ方向を指さしている。

 やがてぼくは広いスペースに出た。そこは地球で言うならユートピアみたいな場所だった。すべてがこのうえなく美しくて、ぼくは喜びとしか言いようのない感情で胸がいっぱいになった。あとでわかったことだけど、こっちの世界では満ち足りた状態がふつうなんだ。

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 デニスおばさんと歩いていると、子どものころに飼っていた犬たち全員と出会った。しかもぼくはその犬たちに人間相手のように話しかけ始めたんだ。・・・

 どうやらぼくの言葉は、犬たちに理解できるような形に変換されるらしい。あとになってわかったことだけど、こっちの世界には誰もが使う共通言語がある。それはエネルギーという言語で、瞬間的に相手に届く。

 つまり誰かに何かを伝えたいと思ったら、相手は一瞬でわかってくれるんだよ。

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 おばさんが案内してくれた先には、三ケ月型のテーブルがあって、スピリットの一団が着席していた。総勢六名。そこから始まったのはとても感動的なコミュニケーションだった。