宇宙人

見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)

 宇宙人とのお話も面白かったです。

 バシャールもほんとにこっちのことよく知ってるな~と思いますが、この方たちも(笑)

 

P73

吉本 ところで、宇宙人っていうのを、どう思いますか?

 

横尾 実際に、いますよ。ぼくもコンタクトしていたから。われわれが地上のことを知っている以上に、もっと知っていますよ。ぼくが何を考えて、どういう嗜好かっていうこともすべてね。・・・ぼくがコンタクトしていた宇宙人たちは、大きな母船にいるわけです。それでやっぱり小さい頃は幼体っていうの。ぼくの担当しているのは、ケンっていって「ケンさん」って呼んでたんだけれども、そのケンの下でいつも働いている幼体が三人くらいいつもいて、ひとりはクルトっていうんですよね。それで彼らは簡単な言葉くらいしかわからない。ケンさんっていうのは、地上のすべてのこと、べらんめえまで何もかも全部知ってるわけ。それで、「俺は誰だと思う?」って言ってくるわけ。そういう言い方をするのは、ケンさんしかいないからケンさんに決まっているよって言ったら、「ピンポーン」なんて言うわけ。テレビも見ているからよく知っている。「宇宙の丹波哲郎だ」とか言うわけ(笑)。

 ・・・

「もう、丹波哲郎、うるさい」って言うと、「今日は丹波哲郎じゃないぞ」って。「何?」って言うと、「宇宙の電通だ」とか出てくるわけ。

 

吉本 (笑)詳しいっ。

 

横尾 だからエージェントだから、電通なんですよ。間違いないんです。結局彼等はエージェントやっているわけだから。

 ・・・あんまりふたりでバカなことをやりすぎると、その上に天使が出てくる。天使が「これ、これ」って言ってくる。・・・

 ・・・

 天使っていうのは、意識体ね。もともと肉体はもっていない。ただ、彼らはビジョンとして見せるときにはあんなに美しい形をとる。男のような女のようなきれいな顔をしているけど両性具有だからね。ぼくは一度、夢の中でビジョンを見せられたんだけど、とにかくすごくきれい。あの優しさとか、雰囲気を形にする場合は、そうなっちゃうんですよ。たとえば、観音様なんかもみんな天使だったの。民族とか宗教によって同じ存在が異なった形態をとるわけ。