いい訳しない生き方

いい訳しない生き方。

「小休止のすすめ」が面白かったので、こちらも読みました。

 この考え、いいなーと思いました。

 

P206

 僕は、人に対しての「減点視線」があんまりないんだ。それを持ち出したら、夫婦だって、家族だって、仲間関係だってお終いだ。芸能界の人間関係もそうだし、普通の会社だって同じだと思う。

 みんなそれぞれの個性がある。ほかの人間から見れば、長所もあれば短所もある。長所や短所だって、見る人によっちゃ逆のこともあるし。とにかく、「減点視線」は楽しく生きようと思ったら、ジャマなだけ。

 夫婦や家族はとくにそうだ。あら探しを始めたら、ろくなことがない。「じゃあ、自分はどうなんだ?」ってことになる。

「こうやったらいいのにな」

 相手にそう思ったら、自分でやればいいだけのこと。それを「不満」にしちゃうからいけない。「不満」を「満足」にするのはむずかしい。感情的になっちゃう。

 相手に対する「不満」じゃなく「不足」って考えればいい。

 相手の「不足」は自分が「補足」すればいいだけのこと。

 だから、ママが苦手なこと、やらないことを、俺は結構やる。

 掃除、洗濯、料理、片づけ、時間があれば、なんでもやる。こう見えて、俺は得意種目だから、チャッチャッとやっちゃう。「洗って、干しといたよー」って言えば「偉いねー」だし、片づけなんかでも俺がやっておくと「パパーッ、片づけてくれたんだ、ありがとう」って感じだ。

 料理だって、俺がやったほうがうまいけど、それはそれ。ママは、子どもたちの弁当とか、毎日の食事を作ってくれているんだから、それはそれで大変なこと。毎日やる主婦の仕事が大変なことは、よくわかる。毎日の料理とたまにやる料理じゃ、種目が違う。

 夫婦とか家族っていうのは「団体戦」だから、種目別はそれぞれ得意な人がやって、どっちかが苦手だったり、いまいち気分が乗らない時は、もう片方がやって「補足」すればいいだけのこと。それで「団体優勝」でいいじゃない。