「考える」ということを、こんな風に分析して説明できるんだなと、ふだんなんとなくの感覚でやっていることが言語化されていて興味深かったです。
そして、ヘミシンク使ったら便利ですよ~という思いも・・・
P15
・・・「論理的に考える」とは、「考える」という技法においては、実は、初級過程に他ならない。
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それが、本書において、「深く考える」ということをテーマに掲げる理由である。
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「深く考える」とは、端的に言えば、「論理思考」を超えた思考法を用いて考えることである。
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その究極にあるのが、言うまでもなく、「直観」を用いた思考法、すなわち「直観思考」と呼ぶべきものである。
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・・・世の中で「考えが浅い」と言われるのは、どのような場面かを振り返ってみると良いだろう。
それは、しばしば、次のような言葉が語られる場面ではないだろうか。
「たしかに、理屈ではそうだろうけれども…」
「そう簡単に白黒つけられないだろう…」
「それだけが問題ではないだろう…」
「それは、視野が狭い物の見方だな…」
「まあ、本にはそう書いてあるけれどね…」
「もっと、相手の立場になって考えられないのか…」
そして、さらにとどめを刺すのは、
「何か、勘が悪いんだな…」
という言葉が語られる場面であろう。
すなわち、論理思考を超えた思考法とは、こうした「七つの場面」で語られる言葉を裏返した次の「七つの思考法」でもある。
第一 直線論理だけで考えない
第二 二項対立構造で考えない
第三 個別問題だけを考えない
第四 狭い視野の中で考えない
第五 文献知識だけで考えない
第六 自己視点だけで考えない
第七 直観の力を用いて考える
しかし、こう述べると、あなたは、「それは、当たり前のことではないか」と思われるかもしれない。
だが、・・・頭で理解しても、いざ、それを実践しようとすると大きな壁に突き当たることになる。
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筆者は、永年、・・・忙しい仕事の日々の中で、・・・「即時に直観力を発揮しなければならない状況」を無数に経験してきた。そうした経験の中で、筆者なりに身につけてきた「直観力を発揮する技法」は、端的に言えば二つである。
一つは、「瞬間瞑想」もしくは「瞬間禅」とでも呼ぶべき、一瞬にして、静謐な精神の状態に入る技法であり、もう一つは、自分の中から「直観力に優れた人格」を呼び出す技法である。
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・・・我々の中には、様々な個性と能力を持った複数の人格が存在する。そして、「多様な才能」を開花させるとは、それらの「様々な人格」を育てることでもあるが、それらの人格の中で、他の人格とは比較にならないほど不思議な力を発揮する人格があり、これを筆者は、「賢明なもう一人の自分」と呼んでいる。
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従って、本書においては、この「賢明なもう一人の自分」がどのような能力と性質を持っているのか、どうすれば、この「賢明なもう一人の自分」が現れてくるのか、そして、この「もう一人の自分」と対話することができるのか、筆者の体験を交え、具体的な技法を述べよう。