そういう考え方もあるな~と・・・ゆるくいきたいです(;^ω^)
(読んだのが文庫↑ではなく単行本の方なので、ページ数はズレてると思います)
P181
「お酒」と「恋愛」は、いずれも人生を楽しく豊かにしてくれる、とても重要な要素です。なぜならこのふたつは、人を「現実と論理の世界」から遠ざけてくれるからです。
社会にも人生にも、まじめに考えていると辛くなることがたくさんあります。しかも多くの問題や障害は、少々努力したくらいでは克服できません。
そんな中で楽しくラクに生きるためには、現実をすべて見るのではなく、好ましく思えることだけを視界に入れて、ときにはどんなに非論理的であっても、自分に都合のよいように解釈するという方法もマスターすることです。
お酒と恋愛がすばらしいのは、いずれも「見たくないもの」をごく自然に視界から遮断してくれることです。また、客観的に見ればありえないような自己中心的な解釈をも、もっともらしく信じさせてくれます。そういった妄想は自信を回復させ、自分をとても価値ある存在と意識させてくれます。
酒や恋愛に酔っている状態なんてみっともない、という人もいますが、仮にも人が60年以上も生きていくのに「みっともなくない人生」なんてありえません。・・・
だから「客観的な視点」は気にせず、ときには「酔っぱらっているせいか、よくわからないよね」という判断力を半分くらいだけ稼働させたような状態で、好きに生きていけばよいのです。
もちろん、常にドキドキわくわくのリアルな恋愛モードでいるには高いレベルのエネルギーが必要だし、常に本当のアルコールに体を委ねていては遠からず依存症になってしまいます。なので、リアルな恋愛状態や酩酊状態ではなくても「ちょっとだけ酔っているくらいの思考力」や「恋しているときに特徴的な、自己中心にねじ曲げられた世界観」を持って生きていく、というのがちきりんのお勧めです。
人は人生の節目節目で、しっかり考えることが必要なときもあります。同様に、いくつかのタイミングでは「考えずに流す」ことも必要です。・・・