胸にも目があると考える

アン ミカの幸せの選択力

 以前、徹子の部屋にアンミカさんが出ているのを偶然見て、素敵な方だなーと思ったのを思い出し、この本を読んでみました。

 この姿勢の保ち方、ハートの目で世界を見ることもできて、一石二鳥だわ♪と思いました。

 

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「人は見た目ではない」という考え方もありますが、やっぱり素敵にしていたほうが、幸せになれるのではないでしょうか。

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 では、その外見や雰囲気を左右するものは何かというと―。まず大切なのは、姿勢です。姿勢が美しくあってこそ、身にまとう洋服もその人自身も素敵に見えますよね。

 よい姿勢になるために、よく「丹田に力を入れて」とか「骨盤を立てるつもりで」などと言われますが、スポーツをやっているなどして骨や筋肉について熟知している人でもない限り、なかなか難しいものがあります。

 そこで私は、「胸にも目があると考えましょう」と提案しています。

 胸の目を使って、相手を見るようにすると、自然と背筋が伸びます。筋肉を意識して背筋を伸ばすよりずっと自然で、気持ちよく、よい姿勢になれますよ。私はこれを「オープンハートの原理」と呼んでいます。

 オープンハートを意識していると、後ろから呼びかけられた時も、胸の目で相手を見ようとするため、体ごと相手に向き直るようになれます。すると「はい」と首だけで振り返るより、ずっと丁寧な印象を与えます。・・・

 こんなふうにして姿勢を正すのは、お金も時間もかけずに、誰もがすぐにできること。こんなに簡単でありながら、姿勢を正した瞬間からまわりの印象はもちろん、自分の心持ちも変わる、というすごい魔法が働きます。

 昔から「腑に落ちる」「肝に銘じる」など、内臓と心を結びつける言葉があるように、姿勢をよくして体の中心がしっかり定まると、心も定まります。すると、自分の心のあり方が変わり、出てくる態度や言葉まで違ってくるのです。よい姿勢という「形」そのものよりも、姿勢にともなう「内面」の変化が、相手に与える全体的な印象を変えるのではないか、と私は思っています。

 

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 興味深い話を読んだことがあります。

 それによると、人の脳の前頭葉のあたりに「美しいもの」を認知する部分が発見されたそう。この部分は、いわゆる〝美人〟の女性と相対すると反応しますが、世間的に不美人とされる人と相対しても、反応しないとか。ところが、その不美人の女性が「笑顔」になると、美人と相対した時と同じように反応するのだとか。

 つまり、人の脳は、顔の造形などは関係なく、「笑顔」を「美しいもの」と判断するということのようです。

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 いずれにしても、笑顔とは不思議なもので、その場にいる誰か一人が笑顔になれば、周囲の人も自然と顔がほころんできます。

「笑顔は人にうつるのよ」

 幼い頃、母はいつも私に言っていましたが、本当にその通り。あなたが笑えば、必ず笑顔の連鎖が起こって心地いい環境が作られていきます。

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「平和は微笑みから始まります」

 マザー・テレサの言葉で、私が大好きなフレーズの一つです。・・・