昨日までの学校の勉強必要なのか?という話から対極へ飛ぶようですが(笑)
こんなにすごい方がいたんですね。。。世の中知らないことだらけです。
交渉術の本もぜひ読んでみたいと思いました。
印象に残ったところを書きとめておきます。
P30
ブルームによれば、「教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すことである」と。
これは、けっこう超重要な定義でして、僕も同意見です。
たとえば歴史学とか美学、文学って、みなさんも大学1年の一般教養とかで学びましたよね?なんで早く専攻に進めないのか、不思議に思ったりしませんでしたか。
オレは経済学部なのに文学なんて学んで、いったいなんの役に立つんだろうって。
でも、一見いますぐ役に立ちそうにないこと、目の前のテーマとは無関係に見えることが、じつは物事を考えるときの「参照の枠組み」として、非常に重要なんですよ。
経済学しか学ばない人、学べないような人は、実際あまり役に立たないんです。見方が一方的だったり狭すぎて、学問の新しい理論やジャンルを開拓していくことなんて、できないんですよ。これは仕事でもおんなじです。
学問や学びというのは、答えを知ることではけっしてなくて、先人たちの思考や研究を通して、「新しい視点」を手に入れることです。
だから僕は、何かの「正解」を教えることはあんまりいいことじゃないとずっと思っていて、批判し続けています。
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・・・「どこかに絶対的に正しい答えがあるんじゃないか」と考えること自体をやめること。バイブルとカリスマの否定というのが、僕の基本的な世界観になります。
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「誰か」や「何か」に頼りたくなる気持ちは、僕も同じ人間なんでわからなくもないです。でもその心の弱さに負けちゃいけないんです。
ただ、自分で考えるためにはやっぱり、考える枠組みが必要なんです。その枠組みが教養であり、リベラルアーツであるということです。
蘊蓄や知識をひけらかすために教養があるのではありません。自分自身を拠りどころとするためにも、真に「学ぶ」必要があるんですよ。