伝わる言葉

お父さんの日記

 この言葉選びの感覚はすばらしいなと思いました。

 

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 わたくしの文章を読んでいただけるとわかると思いますが、おそらく小学生までに習った言葉だけで構成されているかと思います。

 なんせ小学3年生ぐらいから不登校気味でしたし、学校で習う勉強という勉強は早い段階で放棄してしまいましたから、国語的なモノは全くわかりません。

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 ただ、お芝居の仕事をさせていただいているのでたくさんの台本は読みますので、もしかしたらそれが良かったのではないかと思います。

 どういうことかと言いますと、テレビドラマなどはやはりたくさんの方々に向けて作られているので台本の多くはとてもわかりやすいモノになっている気がします(中には超絶難しいものもありますが)。

 そして、どのような展開にすればたくさんの視聴者に伝わって楽しんでもらえるかを、作品を作る人は真剣に考え悩んでおります。

 そういった作品に多く携わることが出来たので、「人に伝えるとはどういうことなのか」や「〝伝える〟と〝伝わる〟の違い」ということを常日頃から考えるようになったのも、今のわたくしの文章に反映されているのかもしれません。

 そして、自分の中で知っている言葉は多くはないので、使う言葉のチョイスにも気を配るようにしております。

 たとえば、「それは勘違いです」と言おうとしたとき、わたくしは「それは捉え違いです」という言い方を使います。

 「勘違い」も「捉え違い」も、どちらも同じような意味だと思うのですが、「勘違い」と言ってしまうと、その人の勘が良くないという、何か潜在的なモノまで否定しているようなニュアンスになるかと思うのです。

 一方「捉え違い」は、その人はいくつかのことを想像出来て全て理解しているのだろうけど、自分の考えるモノとは異なるチョイスをされた、なのでその人の人格を否定しているニュアンスにはならないように思うのです。

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 誰にでも理解される言葉をいかに効果的に使うかが「伝わる」ということに関しては大切なのでは、と。

 あれ、俺またとてつもなくすげぇいいこと言ってんじゃね?

 あ、失礼、話が少しそれた上に自画自賛でした。