「まずは自分の能力を知らないと、前に進めるはずがない」という言葉、大事だなと思いました。
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「やっぱり大事なのは、客観的に自分を見ることだから。誰しも自分を客観的には見にくいからね」
―本田くんでさえ?
「難しい。自分を客観視するために、とりあえずみんなに訊く。自分のイメージどおりのときもあるし、聞いていてイラっとすることもあるし」
―腹が立つのにあえて訊くとは。
「自分のイラっとした感情なんて関係ないから。大事なのはそこじゃないでしょ。僕自身は真実しか興味のないタイプなんでね。偽って生きてもしゃーないでしょ」
―慰めてほしい人もいると思うよ。
「自分の心を慰めたいっていう気持ちがわからない。なんでなの?」
―やり切れないから。
「なんでやり切れないのよ?じゃあ駄目な自分がいたとしよう。なんで駄目な自分がいたら駄目なのか?それでいいじゃないですか。まずは自分の能力を知らないと、前に進めるはずがない」
・・・
「・・・このたとえでふさわしいかわからないですけど、子供の頃悪いやつは大人になるといいやつになるってよく言うじゃないですか。それと一緒で、挫折をわかっている人間は、何が本当の成功なのか、どうやったら挫折を乗り越えられるのかをわかっている気がする。逆に順調に来たやつは、大人になってずっこける可能性がある」
―きっと、その不安が安定志向につながるんだよね。
「ずっこけない成功なんてないんですよ。ずっこけ方を早いうちから学ばないと、あとで立ち直れなくなる」
・・・
―・・・挫折を負けたと思っていないということ。
「結果的には挫折だけども、気持ちではくじけてない。気持ちは一切折れてない」