現在は未来の結果

死なないカラダ、死なない心 宇宙のエネルギーで身体をつくりかえる (講談社BIZ)

 巻末に載っていた苫米地さんとの対談の中に、時間は未来から過去に流れているという話がありました。

 

P244

苫米地 ・・・実は、時間というのは、過去から未来へ流れているのではなくて、未来から過去に流れているんです。現在の物理的な存在も情報も、すべて「未来の結果」であって、因果の「因」は未来にある。ということは、現在の状態をよく見れば、未来の出来事が全部わかる。

 

成瀬 なのに、時間が過去から未来に流れていると考えるから、「未来のことは知り得ない」となってしまうわけですね。しかし、「未来のことは知り得ない」というのはただの常識であって、瞑想を深めるには常識を離れることが大切です。さっき話した五万光年先の星のことだって、未来に行ったことがあるから、僕たちの話題にのぼったのかもしれない。

 

苫米地 要するに、宇宙は一つの巨大なシステムであって、そのシステムの中での連続性は、未来から過去に流れているんです。重要なのは、その未来からの情報に対し、いかに敏感になれるかという点でしょう。

 

成瀬 現在が未来の結果だというのは、「空想」について考えるとよく判るね。空想とは単なる絵空事だと言われるけど、僕は、空想も含めて頭で考えたことはすべて存在すると思っています。本当の絵空事となると、人間は空想すらできないはずです。僕は瞑想を深めていく中でそう確信するようになった。空想というのは、まさに未来の結果の一つかもしれない。だから、苫米地さんが言っていることと、僕が瞑想から体得して話していることは、たぶん違う方向から同じことを伝えようとしているんでしょう。

 

苫米地 そうですね。でも一般の人は、「時間の因果は過去から未来に流れている」という大前提に立っている。・・・

 ・・・

 つまり、多くの人は、何が重要かという判断を過去にさせているわけです。人間は自分が重要だと思っているものしか見ないから、完全に過去の世界の中に閉じ込められます。・・・

 

成瀬 せいぜい現状を維持するだけで、本当の意味で、自由に明日を生きる理由がなくなってしまうということですね。

 ・・・

 

苫米地 ・・・生きるには、真の意味で進化していかなくてはならないんだから。それには、未来を見て、未来を知らなければならない。

 

成瀬 進化というのは明日を先取りするものだから、そういう流れになるのですね。その未来を知ることのために、瞑想が有効な方法になる、と。

 

 

 ところで、先日この成瀬さんの瞑想セミナーに参加してきました。その中で、眉間→喉→頭頂部→鼻先→後頭部→眉間と、集中する場所を移していって、自分の頭の五か所を使って五芒星を描くイメージをし、だんだんその五芒星の中心へ意識を移していく、という方法を教わりました。

 言われた通りやってみると、五芒星を描くイメージをしていたところから、中心に意識を移した瞬間、スッと意識が冴えるというか、目をつぶっていても自分の体や会場全体が見えるような感覚になり、内側に集中したら外がよく見えたという面白い体験をしました。剣の達人みたいな集中状態に、もしかして一瞬なれたのかも…?だといいな、と思います(^^)

 今年もこのブログを見てくださり、ありがとうございましたm(__)m

 お正月は一週間位お休みします。

 みなさま、よいお年をお迎えください(*^-^*)