理想的な死に方

理想的な死に方―「あの世」の科学が死・生・魂の概念を変えた!

20年以上前の本ですが、資料を探していたら目にとまって、読んでみました。
参考になったところなど、書きとめておきます。

P80
 ―『チベット死者の書』が私たちに語るように、実は生も死も同じバルド(中有)なのだ。つまり、生と死が別々に分かれているのではなくて、すべてがひとつのプロセス、つまり旅のようなものだ。
チベット死者の書』が言わんとしているのは、生も死もひとつのプロセスであるからこそ、今のこの瞬間瞬間を大切に過ごさなければ、本質に行き着かない単なる旅で終わってしまう、ということだ。
 天国に永遠があるんじゃなくて、この瞬間のなかにも何か本質的なものが存在しているとは思わないかい。そのとき私たちは、この肉体を超えて永続する本質をとらえることができる。
 私たちは、この世に生まれたと考えている。しかし、このあらゆる生命の源とも言える、本質とも言うべきものは、生と死を超えてつづく。終わりも始まりもないのだ。〔レヴァイン