まだ横尾忠則さんの本を色々読み続けているのですが、
先日東田直樹さんの新刊を見かけて買いました。
今回も心が洗われたり、ぎゅっとつかまれたり、この方の言葉は胸に直接きます。
P12
・・・昔の僕そのものだ。僕は毎日が苦しくて、苦しくてどうしようもなかった。
どこにも居場所はなく、空の彼方か海の奥深くに逃げたいと願っていた。・・・
・・・
僕が思春期の自分に何かアドバイスできるなら、それは励ましの言葉ではない。「頑張って」とか「いつかいいことがあるよ」と言っても、辛過ぎる毎日を送っている僕の耳には届かなかったと思う。
・・・
人は、前向きの言葉で救われるのかもしれないが、当時の僕には、人生は短いという事実を伝えたい。
明日を心待ちにできる人は、希望に溢れた人である。
人の一生は、自分が想像しているような永遠のものではないことがわかれば、生きていく覚悟ができるに違いない。
まだまだ子供で自分のことしか考えていなかった頃、僕は将来の夢を思い描くこともできなかった。過ぎ行く時の経過は果てしなく、いつまでも降りられないブランコに乗っているみたいだった。
君が乗っているブランコもいつかは止まる。それまで一所懸命にこぎ続ければ、同じ景色も違って見えると僕は教えてあげたい。